■ゲームを盛り上げる4つの競技
続いては本作に登場する4つのメイン競技を紹介します。
「ファン大感謝祭 大障害」
様々な障害物を避けたり越えたりしつつ、アイテムやスキルで相手を妨害したり、自キャラを強化しながら1位を目指します。元ネタは恐らく『熱血行進曲』の夢見町クロスカントリーと障害部屋競争のミックスでしょうか。
一見シンプルなゲームですが、スタミナやスリップストリーム、ジャスト入力などの複雑なシステムがあり、レースゲームとしては割とガチな仕様になっています。
「バスケット奪取ステークス」
障害物やベルトコンベア、さらに最大で3つのゴールがあるハチャメチャなバスケで、3連ゴールの元ネタは『熱血!すとりーとバスケット がんばれ DUNK HEROES』から。
こちらは難しそうに見えて、操作方法自体はかなりシンプル。隙を見て相手のボールをスティールしつつ、ゴールが3つ並んだ瞬間を狙ってシュートを打ち込んでいきましょう。
「ウマドッジチャンピオンシップ」
普通のドッジボールと違い、『熱血高校ドッジボール部』のように、相手の体力をゼロにするまでボールを投げあうちょっとデンジャラスな競技です。
元ネタと違って必殺シュートはボタン長押しで出せるので簡単ですが、コートにボールが複数あることでオリジナルの駆け引きが生まれています。
「大食いダービー」
料理を食べる「イーター」と給仕する「サーバー」に分かれて食べたお皿の枚数を競う競技です。GB版『熱血行進曲』には「格闘パン食い」という競技がありましたが、大食い要素は本作によるオリジナルかもしれません。
給仕するサーバーの足の速さがものをいうほか、同じ色の皿を選び取るテクニックも必要です。イーターは地味に見えますが、スキルを発動させて一気に大量得点を狙うことも可能です。
このようにどれも個性的な競技揃いで、ウマ娘らしく全力で走っているのは「大障害」くらいでしょうか。とはいえ、どの競技も思っていたより対戦ゲームとして練りこまれており、「ウマ娘」「くにおくん」双方へのリスペクトを感じました。
私が特に気に入ったのは「バスケット奪取ステークス」で、ゴールが縦に3つ並んだ瞬間にシュートが決まった時の爽快感がすごいです。
操作に必要なボタン数も他競技に比べると少なめで、シンプルながらも対人戦に必要な駆け引きはしっかりとあって面白かったです。
反対に、「ウマドッジチャンピオンシップ」はボールが場に複数個あることになかなか慣れず、必殺シュートを打とうとするところを集中的に狙われて、あっさりと退場になってしまいました。
もしかするとこれは「くにおくん」経験者ほど陥りがちな行動なのかもしれません。まだまだ練習が必要ですね…。