YZF-R7に至っては、173cmのテスターはGSX-8Rと同じぐらいの足着きで少しかかとが浮くぐらい。身長163cmのテスターは少し不安が残るつま先立ちの状態。

足着きが身長によって感じ方が変わるのは、シート高の数値だけでなくシート形状、フレームの幅やカウルの凹凸、ハンドルの位置になどよって、足を下ろす位置や、シートへの体重の掛かり方が変わるから。

また身長以外にも、足の太さや手足の長さによっても、足着きは大きく変わる。
シート高はあくまでも参考数値程度に考えておいた方が良いというわけだ。

面白いのは足着きを客観的にみたらさほど良くなくても、本人にしたら安心感が高い場合がある。
これは、足に体重を預けやすく、上体に無理なチカラが入ってない場合が多い。
163cmのテスターが、GSX-8Rの足着きが見た目にはYZF-R7と同じような感じでも、前車の足着きを良く感じたのはそのような要因もある。

前回の250ccクラスの比較でも述べたが、足着きは実車に跨がって確認することを強くオススメしたい。

タンデムシートの乗り心地

CBR650R
GSX-8R
YZF-R7
CBR650R
GSX-8R
YZF-R7

タンデムシートの乗り心地は見た目からも想像できるが、形状の似ているCBR650R、GSX-8Rは同じような座り心地。対して、YZF-R7はタンデムシートの面積が小さく、あくまでも緊急用と考えた方が良いだろう。

CBR650Rのタンデムシート

3台に共通しているのは、一人で走りを楽しむことを念頭に考えているので、タンデムでツーリングに行くとなると乗り慣れている人を後ろに乗せる以外は、結構大変だと言うこと。
むしろタンデムシートは荷物を載せるスペースと割り切る方が無難かもしれない。

GSX-8Rのタンデムシート
YZF-R7のタンデムシート

荷物の積載