YZF-R7は、よりサーキットやワインディングロードでのスポーツ走行を重視したライダー向けに開発されている。前傾のきついライディングポジションや軽量設計が特徴で、スポーティな走行感覚を求めるライダーに向いている。主なシチュエーションは、山道やサーキットでの攻めた走りに対応できるバイクとして設計されており、日常の街乗りよりも、走行パフォーマンスを最大限に発揮するシーンに重点を置いている。
CB650R | GSX-8R | YZF-R7 | |
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 648 | 775 | 688 |
全長×全幅×全高 (mm) | 2,120×750×1,145 | 2,115×770×1,135 | 2,070×705×1,160 |
最低地上高 (mm) | 130 | 145 | 135 |
シート高 (mm) | 810 | 810 | 835 |
最小回転半径(m) | 3.0 | 3.2 | NA |
車両重量 (kg) | 209 | 205 | 188 |
スペックではわからないバイクの取り回しの違い
取り回しではサイドスタンドが掛かった状態から車両を直立させるまでの動作と、車両の押し引きをチェックした。
単純に車両重量が軽ければ取り回しやすい、という訳ではない。車両の重心バランス、ハンドルの形状、サイドスタンドによる車体の傾きの違いが、取り回しでの善し悪しに影響してくるのだ。
今回の3台の中で最も車両重量が軽かったのはYZF-R7の188kg。
他の車両よりも20kg近く軽いこともあり、3名の感想でも一番軽く感じたのはYZF-R7だった。
次に軽く感じたのは、一番車両重量があったCBR650Rだ。なんと3名ともこの感想は共通していた。
車両の重心位置もあるが、サイドスタンドの角度が他の2台よりも立ち気味であったということも影響している。サイドスタンドの角度が立ち気味とはいえ、それで不安定になるほどではなかったこともお伝えしておきたい。