田中:これまでの取り組みとつながりがあるとすれば、私たちがリサーチしている対象に、「働く」「暮らす」「学ぶ」というスタイルに関連することが多いことです。

コクヨの文房具は学ぶためのアイテム、オフィス用品は働くためのアイテムであるように、どこかでつながっている点はあります。

これまでの取り組みでは、作ってきた商品を中心に改良を重ねてきましたが、最近では「どうすれば幸せに働けるか」「どうすれば生産性を高められるか」と、働くことや暮らすこと全般へのアプローチにシフトしています。

そういう意味では、コクヨもヨコク研究所も「働く」「学ぶ」「暮らす」という3つの領域をビジネスとリサーチの側面から包括的に見つめ直し、社会全体に対する理解を深めていると言えるかもしれません。