x(Twitter)で定期的にバズってる「結局地元で若いウチから子育てしてイツメンでバーベキューしてるマイルドヤンキーが一番幸せ」論もこういう感じで。

ただ、現代人の大半はここまで「自意識が薄い」状態で生きてる人は少数派ですよね。

それに、「自意識過剰」に生まれついた人が、無理してマイルドヤンキーのマネしたって無理がある。

かといって、その自意識過剰という性質を、「自意識が薄い人たちへのルサンチマンを延々溜め込む事に使っていく」のも、さすがにちょっと虚しいところがある。

「自意識が薄い人たち」が、社会の中で安定して「献身」して生きてくれることの恩恵を我々全員は受けているので、彼らに感謝しないといけない部分はあると思うんですよ。ケンカしても仕方ない。

できれば「WIN-WIN」な形で、陰キャは陰キャならではの価値を提供し、陽キャは陽キャならではの価値を提供して、社会が回っていくのが一番良いのはいうまでもない。

では、天の恩恵により自らに与えられし「自意識過剰スキル」は一体どう使えばいいのか?

本質論的にいえば、「自意識過剰」は「自分や他人の行為の波及効果」を鋭敏に把握できる能力だと言えるので、ただ「こうすれば当然こうなる」という形ではない「もっと本当はこういう形が理想なのでは?」というビジョンを描く源泉になりえる才能の源泉なんですよね。

「自意識過剰」は、「本当はこういう形になってることが理想なのでは?」という「ビジョン」に昇華することによって、「陰キャならではの価値」へと転換するのだと考えてみたいんですね。

そして「ビジョン」にまで昇華すれば、あとは陽キャの皆さんともうまく協業して形にしていけば、

お、おまえスゲー面白いこと考えるじゃん、俺営業してきてやるよ

…的な幸福な関係性も生まれうるようになるでしょう。

2. 「ビジョン」って言うと大げさだが、要するに「持論」を持つということ

「自意識過剰のエネルギーを束ねて理想を描くビジョン」とかいうと大げさすぎて、一握りの天才にしかできない事のように思うかもしれないんですが。