アルファベット(世界最大の検索エンジンを運営する事業会社としてはグーグル)は、インターネット広告代理業界のトップ企業です。そして、第2位はメタ(展開しているSNSはフェイスブック)です。
そのメタに大量の広告を出稿してくれる最重要顧客企業のうち、2社がテムとシーインなので、メタは中国経済不振の影響をモロに受けると知ったときには驚きました。どちらも露出度の高い婦人服の広告で眼を惹いて粗悪商品を売りつける、詐欺すれすれのインターネット通販業者です。
世界中ほとんどの国で電化製品はその国の安全基準をパスしたものでなければ使えないはずですが、どちらもおよそどの国の安全基準で評価しても落第だろうと思うような商品を平然と送りつけることで悪名高い業者です。
メタはアメリカ連邦議会で「幼〇ポ〇ノ・サイトとわかっているのに<これは幼〇ポ〇ノ・サイトですが、それでも見ますか>とわざわざ誘導するのはけしからん。ちゃんとブロックなり、アカウント凍結なりしろ」と吊し上げられても「善処します」としか言えないほど、確実に多額のカネを落としてくれるアカウントの維持に必死になっているのです。
アルファベットの経営だって、実態は似たり寄ったりでしょう。こうして内実は火の車の経営をしているハイテク大手にとって、外見だけでも大幅増収益の「業績づくり」を提案してくれる救いの神として登場したのがエヌヴィディアでした。
「御社にはまったく実態のない設備投資で資金が必要になったという証拠づくりの御用はございませんか。結局後からカネは出て行くとのご心配は無用。弊社では受注即売上に計上し、対価は弊社のGPUをお買い上げいただいたはずの代金と同額になるだけ御社サービス利用権を買わせていただき、現金と製品・サービスのやり取り一切無しでお互いに営業利益率100%のビジネスが成立します」と持ちかけてきたからです。
この、業界では「循環取引(Round Tripping)」と呼ばれる粉飾決算手法は、アメリカではそれ自体は何ひとつ当事者企業の業績に貢献しないので違法ではないとされているようです。