SF的な妄想を膨らませるなら、遠い未来には水星極点の永久影に、南極基地のような研究目的の厳しい環境の拠点が作られるかもしれません。
水星は地球と同じように磁場をもつ惑星なので、水星の磁場の構造を解明することができれば惑星磁場の理解が大きく進むでしょう。太陽についても多くのことが分かるかもしれません。
宇宙の広大さに比べれば、水星は非常に地球の近くにある惑星ですが、地球より内側の軌道を回っていることや、太陽に近いなどの点から、非常に観測が難しく実際は非常に謎の多い惑星です。
水星についてはまだまだ分からないことだらけですが、今後の研究に期待しましょう。
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参考文献
惑星のきほん
https://www.amazon.co.jp/dp/4416617496
惑星科学入門
https://www.amazon.co.jp/dp/406159222X
元論文
The Role of Giant Impacts in Planet Formation
https://arxiv.org/ftp/arxiv/papers/2312/2312.15018.pdf
ライター
浅山かつのり: 屋号:創造情報研究所。大学で物理学を専攻し、課外活動では天文研究会の会長を務めました。現在はITエンジニアとして働きながら、サイエンスライターとしても活動しています。歴史にも興味があり、史跡めぐりや歴史関係の本を読むのも好きです。
編集者
海沼 賢: ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。