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新しい時代のグローバルな考え方をするなら、テクノロジーは極力目立たない存在であるべきです。AIは確かに目覚ましい技術ですが、未来を創る役割を任せてはいけません。未来を創るのは私やあなたのような人間です。AIやロボットがやるべき仕事は掃除洗濯、皿洗いですよ。
2024/08/13
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技術開発するうえでは、あくまで人間を中心に置くことが重要です。暗号通貨やブロックチェーンなどのテクノロジーは、その後景でツールとして人間に仕えればいい。テクノロジーはあくまで実現手段。目的や原動力になってはいけません。目標は充実した幸福な生活の実現であり、そのためには健全で安定した予測可能な環境が必要なんです。
「予測可能」といっても、津波などの差し迫った災害を予見するという意味ではありません。今から津波が来ると分かっていても、被害を防ぐのは困難ですよね。これに対して気候変動については、どんな行動を取ればその影響を防止・軽減できるのか予測可能です。ただし、これを実現できるのはテクノロジー単体ではなく、人間の意志と行動です。当社のサービスは利益追求モデルというより、生活を変えることを重視しています。今の資本主義は自己中心的で、「経済的に成功していなくては」というプレッシャーを誰もが抱えています。でも人間は独りで幸せになっても仕方がない、みなと一緒だからこそ幸せになれるんです。
技術中心ではなく「人間中心」の日本、有望な日本市場
――アジアの事業展開で日本を選んだ理由は何だったのでしょうか。
Gregory:日本はアジアで最も「人間中心」な場所だからです。現在、技術の進歩はAIが推進していますが、このAI変革を人間主導で進めているのは日本だけだと思います。サステナビリティおよび環境保護の取り組みとしてのカーボンクレジットは、テクノロジー主導ではなく人間の需要やバリューが導く「人間中心」であるべき。ですから、アジア事業を始める拠点として日本は理想的な場所なんです。
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