NFP24jul_s_20feb (出所:Street Insights)

財部門は前月の3.5%増→3.6%増と、こちらも伸びを広げつつ27ヵ月連続でプラス圏を守った。建設が前月の8.3%増→8.5%増と伸び拡大に寄与したほか、製造業は前月の1.3%増→1.4%増も伸びを広げた。鉱業・伐採は引き続きマイナスをたどり、前月の7.3%減→7.5%減とマイナス幅が拡大した。

NFP24jul_g_20feb (出所:Street Insights)

〇平均時給

平均時給は前月比0.2%上昇の35.07ド ル(約5,160円)と、市場予想と前月の0.3%を下回った。2021年2月以降の上昇トレンドを維持した。前年同月比は3.6%、市場予想の3.7%と前月の3.8%(3.9%とから下方修正)を下回り、2021年5月以来の低い伸び。生産労働者・非管理職の前年同月比も3.8%と、2021年5月以来の4%割れを迎えた。

チャート:平均時給、生産部門・非管理職と合わせ前年比で2021年5月以来の低い伸び

nfp24jul_wageg (出所:Street Insights)

〇週当たり労働時間

週当たりの平均労働時間は34.2時間と、市場予想と前月の34.3時間を下回っただけでなく、2020年4月以来の低水準に並んだ。2006年以来の最長を記録した2021年1月の35時間を下回り続けたままだ。財部門(製造業、鉱業、建設)が39.6時間、2023年2月以来の水準に並んだ前月の40.0時間から大幅に短縮し、6カ月ぶりの低水準。引き続きコロナ禍で最長となった2022年2月の40.3時間以下が続く。全体の労働者の約7割を占める民間サービスは3カ月連続で33.2時間と、低迷が続く。2006年以降で最長を記録した2021年5月の33.9時間以下のトレンドを保つ。パートタイムの雇用増加が短縮の一因と言えよう。

チャート:週当たり平均労働時間、財が押し下げ2020年4月以来の低水準

nfp24jul_whr (出所:Street Insights)