【4】目が覚めると突如巨乳に変身!?
アレキサンダー・バエズは、ミスターユニバースなどで優秀な成績を収めたボディービルダーだった。 1999年、美意識の高い彼は肉体の美を保つため、胸板を厚くする整形手術を受けるため、フロリダ州マイアミのとあるクリニックを訪れた。手術後、目を覚ました彼は自分の厚く、美しく、男らしくなったはずの胸元に目をやった。だが、そこには予定通り膨らみはあったが、男らしいそれではなく、丸く女性らしいおっぱい(Cカップ)ができていたのだ。
アレキサンダーはすぐに警察に通報。彼を執刀したレイナルド・シルベステという男性の追跡が始まった。警察による調査の結果、なんとシルベステは何の資格も持たない、もぐりの医師だということが発覚。さらに彼は、麻酔に動物用のものを使い、手術機器はキッチン用具で代用していたことも判明した。
また、アレキサンダーのほかにも2人の女性が被害を報告したが、被害者の多くはシルベステのあまりにも雑な手術による姿のせいで名乗り出ることすらできなかったのではないかと推測された。このニュースは整形手術が非常に盛んである土地、マイアミで起きたということもあり、大々的に報道され人々に衝撃を与えた。
シルベステが経営していたクリニックで働いていた麻酔科医とアシスタントは逮捕され、シルベステはその5年後の2004年、中南米ベーリーズで逮捕された。彼はそこでも整形手術を行っており、患者は数百名にのぼるのではないかといわれている。