■肌を黒くする究極のおしろい“鉛白”

 日本では1990年以降、若い女性を中心に美白ブームが根強い人気を見せており、最近では“飲む日焼け止め”なども販売されている。白い肌は古来より美しさの象徴とされ、当時は鉛白が人間の肌を美しい美白肌に見せると、洋の東西問わずおしろいの主成分として使われていた。しかし鉛白に含まれる鉛を皮膚から摂取することで、肌自体が黒く変色。黒い肌を隠そうと、さらに濃度の強い鉛白を使用するようになり、中には歯が腐り髪が抜け落ちた女性もいたとか……。白い肌で知られるエリザベスI世も、命の危険を危惧し鉛白の使用を中止したという逸話があるほど。

全身緑色の兄妹、一家全員真っ青な一族…人類史上最も「奇妙な色の肌」をした人々
(画像=画像は、「WIKIMEDIA COMMONS」より,『TOCANA』より 引用)