■日常に潜む恐怖
医師や看護師による連続患者殺しは決して珍しいものではない。例えば、イギリス史上最悪のシリアルキラーと呼ばれるハロルド・シップマン。公式に認められただけで215人、ことによると500人近いの患者を殺害しているとも言われている。また、ドイツの看護師ニルス・ヘーゲルは「退屈しのぎに」100人近い患者を殺害している。
ほとんどの医療従事者は誠実に仕事に取り組んでいる。しかし、だからこそ、どの国においてもジョーンズのような人物が紛れ込んだときの被害は大きくなりがちだ。このタイプのシリアルキラーは非常に厄介で、身近なところにも潜んでいるかもしれないという恐怖を抱かせる。
日本でも神奈川県の病院で起きた入院患者の連続中毒死事件は記憶に新しい。あまり考えたくないが、おそらく日本にもこの手のシリアルキラーは存在するのだろう。だが、不祥事を内部で封じ込める風潮が強い上に、証拠の残らない火葬が一般的な日本でジョーンズのような悪魔が現れた場合、一体どうなるのだろうか? それを考えるとひたすらに背筋が寒くなるのである。
(編集部)
参考:「Murderpedia」「AFP」「死体は嘘をつかない(東京創元社、ヴィンセント・ディ・マイオほか著)」ほか
※当記事は2018年の記事を再掲しています。
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提供元・TOCANA
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