スパルタンな印象になったコクピット
レース参戦車を参考にデザインされたコクピットは、センタークラスターとインストルメントパネルが一体になりました。
そのうえでディスプレイおよび操作パネルをドライバー側へ15度傾け、上端を50mm下げることで、操作性の向上と前方視界アップを図っています。
メインのメーターは、12.3インチフルカラーTFT液晶ディスプレイで、スポーツ走行に必要な車両情報をドライバーに伝えます。
またドライビングポジションは25mmダウンするとともに、ステアリング位置の調整、シストレバーの高さなどを見直し、ドライビング姿勢と操作性を改善させました。
新旧GRヤリスを乗り比べて感じたのは、正常進化以上の進化ぶりです。もはや新型と言っても過言ではないでしょう。
搭載する1.6L直3ターボエンジンは、高速道路やワインディングでの加速の際のフィーリングが違います。その差は最高出力で23kW(32PS)、最大トルクは30Nmというものですが、数値以上にダイレクト感が高まっている印象です。
ステアリングフィールは、従来型ではステアリングセンターに無駄な遊びがあり、段差を乗り越えたときなどはステアリングが動いていましたが、進化型はステアリングの遊びも少なく、段差を乗り越えた際でもステアリングはビクとも動きません。
また進化型はリアのタイヤの接地感を強く感じられるので、ドライバーはコーナリング中も安心感を感じることができます。
乗り心地は、従来型が段差を乗り越えた際に揺れが残るのですが、進化型は非常に収束が早いので安定感が高いです。
ドライビングポジションの変更は、正確なステアリング操作にくわえ、疲労度にも影響しているようです。
インストルメントパネルやリアコンビネーションランプが市販ヤリスと同じだった従来型は、市販車ベースのチューニングカーという雰囲気でした。
しかし専用のインストルメントパネルやリアコンビネーションランプが採用された進化型は、GRの公道を走れるレーシングカー的になって特別感も向上。優越感や所有欲も満たしてくれるでしょう。
提供元・車選びドットコムマガジン
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