専用プラットフォームを使うGRヤリスは、ヤリスであってヤリスじゃない

【プロ解説】所有欲や優越感も満たしてくれる進化したGRヤリスは普段使いにも対応できる?
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

トヨタ GRヤリスは、WRCに学び、そしてWRCで勝つためTMR(Tommi Makinen Racing)ともに、いちから開発したTOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)のオリジナルモデルです。

プラットフォームは、市販ヤリスのGA-Bに対し、GA-BとGA-Cをドッキングさせたスポーツ4WD用プラットフォームを用いています。

また日本市場で展開されているヤリスは5ドアハッチバックのみですが、GRヤリスは欧州市場で販売される3ドアハッチバックがベースです。

ボディは、構造用接着剤の使用箇所の拡大をはじめ、スポット溶接の打点の距離を短くして約200点の増し打ち。

さらにホイールハウスやピラー、バックドア開口部まわりに専用の骨格構造を採用することで結合剛性を高め、優れたねじり剛性を確保しました。

いっぽうでエンジンフードや左右ドア、バックドアにアルミ素材、ルーフに新工法で製造されたC-SMC(炭素繊維強化シート成形複合材料)を採用して、大幅な軽量化と低重心化を実現しています。