MAツールを導入・活用する流れ
MAツールの導入効果を最大化するには、自社に合うツールを選ぶこと、自社に合う方法で運用することが大切です。MAツールの導入効果を高めるための方法を、9つのステップに分けて解説します。
- STEP1.自社の課題と導入目的を明確にする
- STEP2.必要な機能を洗い出す
- STEP3.導入候補の選定と比較・検討
- STEP4.ベンダーへの問い合わせ・トライアル
- STEP5.運用体制の構築
- STEP6.MAツールの導入と設定
- STEP7.シナリオ設計とコンテンツ作成
- STEP8.テスト配信・運用
- STEP9.データの分析・改善
STEP1.自社の課題と導入目的を明確にする
まずは何のためにMAツールを導入するのか、自社の課題と目的を明確にしましょう。マーケティングや営業活動の課題を特定すること、ツールを使ってどのような効果を得たいか目的を明確にすることが大切です。導入目的にはリードの管理や育成の効率化、マーケティング戦略の精度向上などが考えられます。
この段階で具体的なKPIを定めておくこともよいでしょう。
STEP2.必要な機能を洗い出す
導入目的を明確にしたら、そのために必要な機能を洗い出しましょう。
たとえば見込み客からの問い合わせや特定ページへの訪問などの「営業部門に送客するトリガー」が生じても、マーケティング部門と営業部門の連携が弱く、営業担当者のアプローチが遅れてしまっていたとします。この場合、SFAとシームレスに連携できるツール、通知機能が充実したツールがおすすめです。
導入目的や解決したい課題をベースに必要な機能を洗い出すことで、適切なMAツールを選び、効果的なマーケティング活動を展開する準備が整います。
STEP3.導入候補の選定と比較・検討
自社にとって必要な機能を洗い出したら、その機能のあるMAツールを導入候補としてピックアップしましょう。その後、導入候補の比較・検討を行います。
まずは複数のMAツールについて概要を調べ、それぞれの特徴や機能、料金プランなどを比較します。導入目的や必要な機能に基づいて、候補をふるいにかけ数を減らしていきましょう。
STEP4.ベンダーへの問い合わせ・トライアル
導入候補のMAツールについて、気になることがあればベンダーに問い合わせ、さらに詳しい情報を手に入れましょう。この際、導入計画やサポート体制などについての疑問や不安を解消するために、ベンダーとのコミュニケーションを意識します。問い合わせへの対応から、ベンダーの信頼度や自社との相性が見えてくるでしょう。
トライアルやデモを提供しているMAツールは多いので、これらを活用し、実際の操作感や機能の使いやすさも確認します。ベンダーへの問い合わせとトライアルを通じて、導入候補のMAツールについてより深く理解し、候補を絞り込んでいきましょう。
STEP5.運用体制の構築
MAツールの導入効果を高めるには、運用体制の構築が重要です。MAツールを扱うチームや役割を明確に定義し、運用の責任者を任命しましょう。ツールの利用方法やプロセスをマニュアル化し、従業員のトレーニングも行います。
運用体制の定期的な見直しも大切です。定期的なミーティングや報告体制など、MAツールの効果を高めるための仕組みも確立しましょう。
運用体制の構築に関する相談に乗ってくれるベンダー、導入後も定期的な支援ミーティングを提供してくれるベンダーがおすすめです。
STEP6.MAツールの導入と設定
導入するMAツールを決めたら、いよいよツールの契約です。ベンダーとの契約手続きが完了し、必要に応じてシステムを各種デバイスにインストールしましょう。MAツールの基本設定やカスタマイズ、データの移行なども必要です。これらの作業をサポートしてくれるベンダーもあります。
STEP7.シナリオ設計とコンテンツ作成
MAツールの導入・設定ができたら、次のステップはシナリオ設計とコンテンツ作成です。マーケティングキャンペーンや自動化プロセスのためのシナリオを設計し、MAツール内に組み込みます。メルマガやSNSの投稿など、MAツールを使って配信するコンテンツも作成しなければなりません。
STEP8.テスト配信・運用
シナリオ設計とコンテンツ作成が完了したら、テスト配信の後、本格的な運用をはじめます。作成したシナリオに基づきコンテンツが配信されるか、ツールの正常な動作を確認します。送信されたコンテンツやメッセージの表示や効果を評価し、必要に応じて修正や改善しましょう。
テスト配信が終われば、いよいよ運用開始です。
STEP9.データの分析・改善
マーケティング活動の効果を高めるためには、定期的なデータの分析と改善が欠かせません。MAツールが収集したデータを分析し、キャンペーンやプロセス、各コンテンツの効果を評価します。見込み客・顧客の行動や反応を分析し、マーケティング戦略の改善点を見つけましょう。
データの分析・改善は継続的なプロセスであり、続けること、こまめに行うことが重要です。これによりマーケティング戦略を少しずつ最適化していけるでしょう。