ソーシャルリスニングのやり方・方法
次に、ソーシャルリスニングの実施を検討している方に向けて、ソーシャルリスニングのやり方・方法について解説します。ステップを踏むことでソーシャルリスニングの効果を正しく得ることが可能です。
STEP1.調べたい内容や目的を決める
まずは、調べたい内容や目的を決めます。ソーシャルリスニングはユーザーの生の声を収集・分析できるのがメリットですが、調べたい内容や目的によっては、アンケートやインタビューが適している場合もあります。本当にソーシャルリスニングが適しているのかを明確にするためにも、内容や目的を決めることは大切です。
例えば、SNSキャンペーンの効果測定であれば、手法としてソーシャルリスニングは適しています。顧客インサイトの発見やトレンドの把握、リスク管理を目的とする場合にもソーシャルリスニングは有効です。
STEP2.どのメディアのどんなデータが必要なのかを明確にする
調べたい内容や目的を決めた後は、どのメディアのどんなデータが必要なのかを明確にします。一口にソーシャルリスニングと言っても、SNS・ブログ・口コミサイト・ニュースサイトなど対象となる媒体が多く、ツールによっては対応していないメディアもあるため、媒体選定は必要です。
そのうえで、必要なデータを決めましょう。自社に関する情報だけにするのか、競合他社や業界の動向もチェックするのかなど、必要な情報はソーシャルリスニングの目的によって異なります。
STEP3.必要であればソーシャルリスニングツールを導入する
メディアの選定と必要なデータの明確化が終わったら、ソーシャルリスニングツールの導入を検討します。社内にリソースがあり、かつコストを抑えたい場合は、地道に情報収集する方法でも問題ありません。
社内リソースがなく、予算に余裕がある場合はソーシャルリスニングツールを導入した方が無難です。広範囲かつ膨大な情報を収集・分析したい場合も、ソーシャルリスニングツールを使った方が効率的に業務を進められます。
STEP4.キーワードを考え、検索窓などからデータを収集する
次に、実際に情報を収集するフェーズに移ります。まずは、収集したい関連ワードを考えましょう。その後、手動で情報収集する場合には検索窓を使って検索をかけます。ソーシャルリスニングツールを使って情報収集する場合には、キーワードの登録や検索条件の設定などを行いましょう。
STEP5.データの分析し、活用する
情報収集が終わった後は、データを分析します。分析は、大きく数値分析・アカウント分析・セグメント分析の3種類に分けられます。
数値分析では、キーワードから抽出できた投稿の数や、ネガティブ・ポジティブの割合の算出などを行います。アカウント分析では、反応があったユーザーの属性を把握します。フォロワー数が多く、影響力の大きいアカウントを割り出しておくことも重要です。
セグメント分析では、数値分析・アカウント分析によって抽出したデータを内容ごとに種類分けします。購買決定プロセスを参考に、興味関心・購買・推奨などの購買行動のフェーズでセグメントすることで、フェーズごとのユーザーの特徴を把握することができます。