■最初に調理を始めたのは『トンビ』
最初に調理を始めたのは、『トンビ』。焼肉店ではとうがらしという名前で販売されている希少部位で、赤身が多く旨味が強いのが特徴。しかし、その反面焼きすぎると硬くなってしまう、やや難易度高めの食材でもある。
しかし、鳥羽シェフは熱した鉄のフライパンを使い、片側をカリッと仕上げつつバターをかける「アロゼ」というフレンチの技法で、バターの香りを肉にまとわせつつ肉汁を損ねない絶妙のタイミングでステーキを仕上げた。
仕上がりは非常にジューシーで硬さは感じず、肉の旨味だけを最大限に感じられる最高のもの。トンビは鳥羽シェフのお店では使わない部位だというが、ものの数分でここまで美味しくしてしまうとは…。