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オンラインツアー「タイムトリップぐんま」の様子
私たちがこの世界遺産を知るべき理由

オンラインツアー「タイムトリップぐんま」の様子

「富岡製糸場と絹産業遺産群」に含まれる4つの資産は距離が離れているため、1日で全部回るのはなかなか難しいのが実状です。

  • 【各資産の所在地】
  • 富岡製糸場:富岡市
  • 田島弥平旧宅:伊勢崎市
  • 高山社跡:藤岡市
  • 荒船風穴:下仁田町

そこで、2024年2月25日(13時~14時30分)、オンラインで4つの資産を一度に巡るオンラインツアーが開催されました。

そのオンラインツアーの様子をご紹介します。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)

オンラインツアー当日は朝9時から運営スタッフ陣による綿密な打ち合わせ、リハーサルが行われました。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)

出演者はナビゲーターの折原さんと群馬県県庁職員の小久保さんです。

当時の衣装を着て「明治時代にタイムスリップ!」というコンセプトで参加者を当時に誘ってくれました。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)

当日は雪が舞いちるあいにくの天候でしたが、上州富岡駅からオンラインツアースタートです。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)

撮影機材も完全防備で富岡市内を移動しました。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)

群馬県世界遺産センターセカイトをバックに。建物と衣装のコンビネーションで明治時代の雰囲気が漂っていました。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)

ライブ中継の合間に3つの資産(田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴)の動画(録画)が挿入されながら絹産業遺産の概要がわかりやすく紹介されていきました。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)

メイン会場の富岡製糸場では、シルクレディやガイドさんも合流して詳しいお話を聴きました。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)

女工館の食堂だった部屋(普段は非公開)で、繭を使ったクラフト作り体験。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)
【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=『たびこふれ』より引用)

ツアー参加者にはこの繭クラフトが事前に送られていて、オンラインツアー中に一緒に体験できる参加型ツアーでした。

【群馬】富岡製糸場はなぜ世界遺産になった?その他3つの絹産業遺産群の意味とは?
(画像=<繭クラフトの作り方>、『たびこふれ』より引用)

チャットでもツアー参加者から質問や感想が飛び交っていて、臨場感のある空間が創り出されていました。

私たちがこの世界遺産を知るべき理由

さて、富岡製紙場と絹産業遺産群、いかがだったでしょうか。

今回取材した中で、富岡製糸場のガイドさんから聞いた話が印象的だったのでご紹介します。

ある日、富岡製糸場内で説明を終えたガイドさんの所に、若い女性が走り寄ってきてこう話しかけられたそうです。

そのお客さんは旅行会社が企画したバスツアーに参加したお客さんでした。

「私、食べ放題が目的でこのバスツアーに参加したんです。正直いって富岡製糸場には全然興味がなかったんです。でもガイドさんのお話を聞いて、ここが歴史上とても奥深い価値があることがわかりました。今日は時間がないのですが、また改めて富岡製糸場をじっくり見に来ます」と。

私はこの話を聞いてこう思いました。

旅には大きく2つのパターンがある、と。

ひとつは美しい風景とか、映える写真が撮れるスポットとか、おいしい食べ物とか、買い物とか、くつろげるホテルとか、そういうものを楽しむ旅。

もうひとつは"日本を知る旅"。

例えば富岡製糸場であれば、ここが明治以降の日本や世界にどんな影響を与えたのか、アジアで初の産業革命といえるほどの目覚ましい技術革新によって生糸の品質向上、大量生産をどのようにして実現したのか、そしてその陰にはどんな人たちの思いが宿り、苦難を乗り越えてきたのかという、歴史と背景と物語を知る旅。

話は少しそれますが、日本人が海外に留学した時「日本ってどんな国?」と現地の同級生に質問されても説明できない日本人が多いと聞きます。

富岡製糸場といえば社会の教科書に載っていて生糸を作っていたことは知っているでしょうが、その奥深くを知っている人はそう多くはないでしょう(かくいう私も今回初めて富岡製糸場と絹産業遺産群の価値と意味を知りました。)

「だって学校で教えてくれなかったもん。。。」という話ではありません。

日本がどういう国なのか、日本人として知っておくべきことはたくさんあります。

それを深く理解するために「旅を通じて知る」という方法はあると思います。

養蚕・製糸といえばわりと地味な領域ですからなかなか「うん、旅行しよう(したい)!」と感じる対象にはなりにくいかもしれませんが、その歴史や価値を知る、日本を知る、その為に現地に訪れる(旅する)ことはとても意味があることだと思いました。自分の人生を豊かにしてくれます。

世界遺産や日本遺産に登録されているということは、価値があると認められた場所ですから"深く知る"意味があるところと言えますね。

この記事を読んで「なるほどそうだな」と感じた方は、ぜひ富岡製糸場、そして田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴、群馬県世界遺産センターセカイトに足を運んでみてください。

そして、昭和レトロ感満載のグルメもぜひ堪能してください。

ひとつコツを言うとするなら、現地に行ったらただ漫然と歩くのではなく、ぜひガイドさんや地元の方々のお話に耳を傾けてみてください。

きっと心が震えるほどの感動を覚えることでしょう。

もっともっと日本を知ろう!

文・写真・シンジーノ/提供元・たびこふれ

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