トナカイは、食事しながら寝ている

私たち人間はどんなに頑張っても、食べながら寝るというのはおそらくできないのではないでしょうか。しかしサンタクロースのお供として知られるトナカイは夏の間、食事と睡眠を同時に行います。

夏場にエサを食べているときのトナカイの脳を調査したところ、ノンレム睡眠と呼ばれる深い睡眠をしているときと同じ脳波が確認されました。トナカイはウシと同じ反すうと呼ばれる、一度胃に入れて分解した食べ物をまた口に戻して、再び噛んでさらなる栄養を吸収する消化を行います。トナカイは夏場にずっと草を噛み続けることで冬に向けて栄養を蓄えているというわけです。

トナカイが暮らす北極圏では夏が非常に短く、かつ白夜となって一日中太陽が沈まない日があります。一方、冬は長く、太陽が昇らず、一日中闇に包まれる日もあります。そのため、非常に冬場は活動できる時間も少なく過酷であるため、夜行性であるトナカイが少しでも太陽が出ている時間を有効活用しようと、このような行動を取っていると考えられています。

ゲームで鬱が回復するというデータがある

最近でこそ、コンピュータゲームに対する偏見も少なくなってきましたが、つい最近まで、ゲームは脳に多大なるダメージを与えるという「ゲーム脳」という理論が誕生するなど、一部では、ゲームは子どもなどに悪影響を与えるものと考えている人もいます。しかし、それに待ったをかけるような研究報告が、ドイツのボン大学のグループにより発表されました。

それは、任天堂のゲーム『スーパーマリオ オデッセイ』をプレイすると鬱の症状が軽くなるというものです。研究グループは鬱病患者を、いくつかに分けて、そのうちのひとつに『スーパーマリオ オデッセイ』をプレイさせながら治療するというグループを作り、どれだけゲームが鬱に影響を与えるか調査する実験を行いました。その結果、プレイしていないグループよりもしているグループのほうが、治療の効果が見られたそうです。

この実験はあくまでまだ規模が小さいため、これからさらなる研究が必要と思われますが、以前のようなゲームに対する偏見はさらに無くなっていくのではないかと期待させる報告です。