サンマには、胃がない

はらわたの苦味がたまらない魚のサンマ。実はこのサンマには内臓の胃がないということはご存知でしょうか。そしてこの胃がないことが、我々がはらわたを美味しく食べられる理由でもあります。

ふつうの魚は、口から食べたものを一度、胃で溜め込んで、消化してから腸へと送り出し排出をしますが、サンマはプランクトンといったあまり消化を必要としないものをエサとしているため、胃を持つ必要がありません。そのため、サンマの体には胃がないというわけです。ちなみにサンマ以外にも胃を持たない魚はいるそうで、これらの魚を総称して「無胃魚」と呼んでいます。

ではなぜ、胃がないことではらわたを美味しく食べられるかというと、魚の内臓には本来臭みがあるからです。この臭みの原因は胃の中に残っている消化中のエサで、たとえばタイの場合は固いエビやカニをエサとして食べているため、消化するのに10時間ほどかかります。消化中に釣り上げられた魚は、胃の中にエサが残った状態のまま、やがて腐敗していき、嫌な臭みが発生して、はらわたにもそれが伝っていきます。ところが胃のないサンマはエサが腐敗することがないため、その臭みがなく、はらわた本来の味をいただくことができるというわけです。

時速250kmの投球にチャレンジできるバッティングセンターがある

現在、プロ野球の世界では、ピッチャーの投球の最高速度は160kmほどです。しかし、バッティングセンターでは時速200kmを超えるスピードの球速を体験できるところがあります。

福岡県北九州市の「三萩野(みはぎの)バッティングセンター」のマシンが投げる球の速度は、なんと時速250km。これはどうやら世界最速のスピードのようです。なぜここまでのマシンが設置されたかというと、もともと2006年に、当時巨人に在籍していたクルーン投手が時速160kmの球を投げたことに合わせて、160kmを投げるマシンを設置したのが始まり。それをお客さんが攻略してどんどん打っていく姿を店の人が見て悔しく思い、さらにスピードを上げていき、またそれをお客さんが打ち、店がスピードを上げるということの繰り返しが続き、最終的に時速250kmにまでいたったそうです。

驚くべきことに、すでに何人かのお客さんは実際に250kmの球を打ち返しているとか。これが増えると、さらなるスピードアップも視野に入ることでしょう。時速300kmのマシンが置かれる日もそう遠くはないかもしれません。