映画会社の松竹(しょうちく)は、もともと「まつたけ」だった

東宝、東映と並び、日本三大映画会社のひとつに数えられる松竹。この名前は創業者兄弟の、大谷松次郎、竹次郎の「松」と「竹」から名付けられました。ところでこの名前、現在は「しょうちく」と呼ばれていますが、かつては「まつたけ」と名乗っていたのはご存知でしょうか。

もともと「松竹(しょうちく)」という名前は、大谷兄弟が興行主として活動していた時、大阪朝日新聞が勝手に松次郎と竹次郎の頭文字を取って「松竹(まつ・たけ)の新年」という記事を掲載したものを、後に合資会社を設立するときに拝借して命名したものです。新聞記事では、ふりがなとしてつけられていたのが「しょうちく」ではなく「まつたけ」だったため、社名の読み方も「まつたけ」にしたそうです。また、高級キノコの「松茸」と同じ読みで縁起がいいということも、理由のひとつでした。

しかし、後に映画の自社制作を開始するにあたり、新たな会社を設立することになり、その際に名前を「まつたけ」から「しょうちく」へと読み方を変えました。するとその変更で縁起がよかったのか、立て続けに映画がヒットし、今では日本を代表する映画会社のひとつとして発展するに至ったわけです。

2つの国をまたいでいるゴルフコースがある

スウェーデン国境近くにあるフィンランドの町、トルニオにあるゴルフ場は、池や谷などがあり変化に富む人気のコースとなっていますが、それとは別に、あることでゴルファーを大きく驚かせるコースとしても知られています。それはプレイ中に何度もフィンランドとスウェーデンの国境をまたぐ、すなわち2つの国の国境線上にあるということです。

拠点となるクラブハウスはフィンランドとスウェーデンのそれぞれにあり、どちらの国からでもプレイを楽しめるそうです。また、国境をまたぐということで、パスポートの提示が求められることもあるのだとか。プレイ中は、2つの国を行ったり来たり。ティーショットがフィンランド、グリーンがスウェーデンというホールや、グリーンの真ん中に国境が走っているというユニークなホールもあります。

しかし、もっとも驚くべきことは、それぞれの国に時差があることで、プレイ中は何度も、1時間進んだり戻ったりするそうです。そのため、ホールを終わらせるのに1時間かかる、またはティーショットの1時間前にボールがカップインするという奇妙な現象が起こります。