刑務官は、死刑囚を絶対に名前で呼んではいけない
現在も議論を巻き起こしている死刑制度。その存続について反対する声も根強くあります。当然、死刑が行われる刑務所では、人の命を終わらせるということもあり、かなりピリピリした雰囲気に包まれ、様々な気配りをしないといけません。そのひとつに、刑務官は死刑囚の名前を絶対に呼んではいけないというものがあります。
死刑囚は刑務所の他の部屋に誰が入っているかわかりません。これは、もし誰が入っているかわかると、事件の内容を知っていれば、誰がいつ死刑になったというデータから、自分がいつ死刑になるかをだいたい予想できてしまうからだそうで、死刑囚に配慮して生まれた制度ということです。常に死刑囚と接している刑務官は、つい名前を呼んでしまいそうになりますが、それを抑えて受刑者番号で呼ぶ決まりとなっています。
このような規則や死刑制度反対を訴える人たちの声、そして人の命を終わらせるという仕事に対する責任、これらの様々なことに気を使わないといけない刑務官は、我々が思う以上に心労ははかりしれないものがあるのかもしれません。
生食用と加熱用の牡蠣の違いは、新鮮さの違いではない
スーパーで販売されている海の牡蠣には、生食用と加熱用があります。生食用の牡蠣は新鮮で、時間が経てば加熱用に変えられると思いがちですが、実は牡蠣が穫れる海域や、処理の仕方まで、すべて違うものとなっています。
生食用は各都道府県が定めた指定海域で穫れたもので、ウイルスや雑菌などに汚染されないように、排水などが流れ込む川の河口から離れたエリアが指定海域として定められていて、そこで生食用の牡蠣を育てる決まりとなっています。加熱用はそれ以外の海域で穫れたもので、熱処理するとある程度の菌は死んでしまうため、そこまで気を使う必要がないということで、指定海域以外でも構わないとなっています。
また、生食用は、収穫後に浄化と呼ばれる工程を行います。これは牡蠣を無菌化した海水に2、3日漬けておくもので、菌のない海水を取り込むことによって、さらに安全な状態にしているそうです。
同じ牡蠣でもここまでの違いがあります。加熱用はカキフライや鍋など、ちゃんと火を通して食べるようにしましょう。