右利きより、左利きの人のほうが、認知症になりにくい
平均寿命がどんどん長くなっている昨今、認知症は避けては通れない問題となっています。そんな中、海外である研究が発表され話題となりました。それは右利きの人よりも左利きの人のほうが認知症になりにくいというものです。
脳は左脳と右脳に分かれていて、左脳には新しい記憶を脳に定着させる働き、右脳には記憶したことを引き出す機能があると言われています。左利きの人は、これら両方の脳を、橋渡しとなる脳梁を通じて、活発に使っている可能性があると調査の結果で判明しています。
また、左手と右手の両方を使って生活をしている、すなわち両利きの人は、過去の記憶などを思い出す能力に長けていると報告されていて、利き手と記憶には非常に強い関連性があるとわかっています。
さらには、握力が弱くなると記憶力も低下するというデータもあります。手をいかにうまく使うかが、今後、認知症を防ぐカギとなるかもしれません。
世界で初めて手術の輸血に使われた血は、羊の血だった
1667年、フランスである手術が行われ、そのときに歴史上初の輸血が行われました。しかし、このときに患者に注入された血液は、人間のものではなく、子羊のものだったそうです。
過去に血液に様々なものを注入してどのような効果があるかという調査は行われていました。動物の血管にビールや尿などを入れてどのような反応をするかなど、今聞くと非常に恐ろしい実験も行われていたようです。その結果などを参考にしたうえで、おそらく大丈夫であろうということから、子羊の血液の輸血が行われたようです。
手術の結果、患者は一時回復し、輸血も続けて行われましたが、後に一変し、次第に体調が悪くなり、最終的に亡くなってしまいました。輸血を行った医者は殺人者として扱われていましたが、それに対して不当に思い裁判を起こし、最終的に無罪となりました。しかし、その後、フランスでは法律で、輸血が禁止となりました。技術が発展し、近代において輸血が認められるようになったのはイギリスにおいてで、19世紀のことでした。