キリンビールの麒麟のマークを提案したのは、グラバー邸のグラバーさん

長崎の観光名所、グラバー邸にその名を残す幕末に来日した商人トーマス・グラバー。日本の産業界の発展に大きく貢献したことでもおなじみの人物でもありますが、実は彼はビールに関しても貢献していたそうです。

明治時代、横浜に日本初のビール醸造所が開設され、日本産のビールが製造販売されていました。しかし市場のシェアは輸入ビールが大部分を占めていました。そこでグラバーはビール産業に参入し、ドイツから醸造技師を招いて本場ドイツのビールに負けないレベルのビールの生産を目指しました。

そして1888年(明治21年)、ドイツ風のラガービール「キリンビール」が誕生しました。このラベルには、当時西洋のビールの商標には動物が描かれていたことが多かったのを参考にし、中国の想像上の動物、キリンを大きく描いたものを採用しました。このラベルは現在発売されている「キリンラガービール」のラベルの原型となっています。すなわち、キリンビールのキリンを提唱したのはグラバーさんだったというわけです。

このビールは販売と同時にたちまちヒットし、日本人の生活にビールを浸透させていきました。それと同時にキリンのマークも国民の間に浸透していきました。

前に歩くことができるカニがいる

カニの歩き方と聞いて、多くの人は横方向に歩く姿を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし中には人間と同じように前に向かって歩くという変わったカニがいます。

それがマメコブシガニというカニで、潮が引いた干潟にいるとたまに見かけることができます。直径2cmほどの丸い甲羅に、それに似合わないぐらい長いハサミを持つ変わった姿が印象的ですが、そんなカニがゆっくりながら前に向かって歩くことができます。のんびりした性格なのか、捕まえてみると、ハサミを広げたままでじっと動かなくなります。

また、このカニ、オスがメスを抱いて他のオスから守っている姿も見られます。カニの世界も生存競争が激しいのか、メスを取り合ってオス同士がケンカすることも多いそうです。せっかく見つけたメスを誰にも渡さないという強い気持ちがこの習性に現れているのかもしれません。

もし潮干狩りに行く機会があれば、一度探してみてはいかがでしょうか?そのユニークな姿に癒やされることでしょう。