京都市では、日本酒で乾杯しないといけないという条例がある
地方公共団体が制定する条例には、そのご当地ならではのものが多くありますが、京都市にも変わったものがあります。それが「京都市清酒の普及の促進に関する条例」というもので、俗に「日本酒乾杯条例」と呼ばれています。
これは2013年に京都市が伝統産業である清酒の普及を目的に制定したもので、飲み会などで日本酒で乾杯をするようにと書かれています。とはいえこの中には「市民は、本市及び事業者が行う清酒の普及の促進に関する取り組みに協力するように努めるものとする」とあるため、あくまで努力目標であって、もし日本酒で乾杯しなくても罰則を受けることはありません。あくまで、市からのお願いという形です。
ただ、京都市が主催するイベントでは乾杯に日本酒が使われるようになりましたし、ホテルでの宴会でも日本酒を使ってもらうように働きかけを行っているそうです。
その効果もあってか、条例制定後に京都の酒蔵の出荷量が30年ぶりに増加したそうです。そして京都市以外にも同じく日本酒の生産地である西宮市や奈良市などにも同様の条例が制定されるようになりました。もしかしたら今後、居酒屋で聞かれるフレーズが「とりあえずビール」ではなく、「とりあえず日本酒」となる時代が来るかもしれません。
「ラジオ体操指導士」という資格がある
NHKで放送されているラジオ体操、夏休みに毎朝集まってやっていた人も多いことでしょう。そんなラジオ体操に関する資格があるというのはご存知でしょうか?
これはNPO法人全国ラジオ体操連盟がラジオ体操の指導者を認定する資格で、「1級ラジオ体操指導士」「2級ラジオ体操指導士」「ラジオ体操指導員」の3種類あります。受験資格は受験年度の前年度末までに年齢が満18歳以上であることで、春と秋の年2回、試験が行われます。
ラジオ体操指導員は指導者講習会を受講し、修了後に認定料を支払えば資格を得ることができますが、1級・2級ラジオ体操指導士は筆記試験と実技試験が行われます。筆記試験はラジオ体操の目的や成り立ち、体操の内容や動作の目的などが問われ、実技試験ではちゃんと体操を行ったうえで的確な指導ができるかが見られます。
合格すると全国ラジオ体操連盟などからの依頼を受け、ラジオ体操などの各種講習会で指導者として普及推進活動を行うことができます。