自分にレッドカードを出して退場した審判がいる
サッカーの試合で道義に反するプレーや危険なプレーをした選手に審判が出すレッドカード。出された選手は即退場しないといけません。そんなレッドカード、実は審判が自分自身に出すことができ、実際にそれで退場した審判が過去にいたりします。
1998年、イギリスのリーグ戦で、主審のメルビン・シルベスターが試合中に選手に後ろから突き飛ばされたことに腹を立て、その選手を殴り飛ばしてしまいました。さすがにこれはまずいと思ったのか、シルベスターは自分自身にレッドカードを出して、自ら退場していきました。この試合は主審がいなくなったことから没収試合となってしまいました。
また、2005年にも同じようなことが起こっています。同じくイギリスのリーグ戦で、主審のアンディー・ウェインがゴールキーパーに暴言を吐かれたことをきっかけにキーパーと殴り合いの喧嘩となりました。後に冷静になったウェインは、自らの短絡的な行動を反省し、自身にレッドカードを出して退場しました。
もしもまずい行動をしたら、自身で自分に引導を渡す、それだけ自分の行動に責任を持てるからこそ、主審としてやっていけるのかもしれませんね。
フィギュアスケートで、脇毛が見えた選手は減点される
氷の上で美しさを競い合うフィギュアスケート、華やかな競技であるだけあって、見た目に関する多くの厳しいルールが存在します。
まず、裸を連想させるような過度な露出が見られる服装での演技は禁止されています。素肌の露出面積が多い衣装や、男性の場合は脇毛が見える衣装も禁止です。もしノースリーブで出場する場合はムダ毛の処理が必要となります。
続いて、アイスダンスの女子選手はスカートを着用することが義務付けられていますが、そのスカートにはスリットが3ヶ所以上入っていると違反になります。控えめでかつ品位がある衣装を着用することが求められているからだそうです。
他にも男性はタイツはNGでズボンを着用しなければならない、仮面をつけてはいけない、羽根や髪飾りなどの衣装の一部が氷の上に落ちてはならないなど、さまざまな規則があります。衣装よりも技術で魅せるべきだというフィギュアの精神がルールに現れているのかもしれません。