古代オリンピックでは、競技で死ぬ人が多数いた

国際的なスポーツの一大イベント、オリンピック。選手が最大限のパフォーマンスを出来るように、ケガをしてもすぐに対応できる医療体制が整えられています。しかし紀元前に行われていた古代オリンピックでは、そんな万全な体制も取られることがなく、死者が出るのも珍しくなかったそうです。

というのも、競技自体は危険なものもあり、中でも馬に二輪車を引かせて行う戦車競走ではカーブ地点で衝突したり、転倒する馬車も多く、乗っていた人はもちろん、それに巻き込まれて多くの人が亡くなっていたそうです。しかし、この競技、古代オリンピックの花形だったこともあり、危険も承知の上で、人気だったのかもしれません。

また、他にもパンクラチオンという格闘技も行われていました。これは噛みつきと目や口に指を突っ込む以外は何をしても構わないというもので、関節技はもちろん、首絞めまで行われていました。しかもどちらかが負けを認めるまで試合が行われたため、こちらも多くのけが人や死者を出していたと想像されます。

野蛮と言ってしまえばそれまでですが、現代でも亡くなる人が出るほど激しいお祭りもあります。人の営みはそう変わるものではないのかもしれません。

『アラジンと魔法のランプ』のアラジンは、中国人

ディズニー映画『アラジン』の原作として知られる『アラジンと魔法のランプ』。舞台は中東の国と勘違いされている人も多いかもしれませんが、実は中国を舞台とした物語です。実際に物語冒頭で「アラジンは中国の少年」という記載があります。

『アラジンと魔法のランプ』は、中東の昔話をまとめた物語集『千夜一夜物語』に掲載された作品というイメージが強いかもしれません。しかしながら、実は最初にまとめられた時にはこの話は収録されておらず、後にフランス人翻訳者により翻訳されたときに中東だけでなく、他の地方の物語などと一緒に新たに掲載された物語でした。中東が舞台という勘違いが多いのはこのような理由からです。

ちなみに日本でも有名な『アリババと40人の盗賊』『シンドバッドの冒険』も当初から『千夜一夜物語』に収められた物語ではないそうです。こちらは中東を舞台にした作品ではありますが、同じく後から掲載された物語だそうです。