映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、『冥王星から来た宇宙人』というタイトルになる可能性があった

1980年代から90年代にかけて、全3作が公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ。このシリーズの制作にあたり、配給会社ユニバーサルの社長は様々な注文をしたというエピソードが残っています。

どのような内容かというと、ブラウン教授という博士の名前を「ドク」に変えろ、ドクのペットがチンパンジーだったのを犬に変えろ、主人公マーティの母親の名前をメグからロレインに変えろなどなど。これらは監督のロバート・ゼメキスもまだ受け入れることができました。しかし、ゼメキスを一番悩ませた注文はタイトルを変更しろというものでした。

すでに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』というタイトルで制作していましたが、ユニバーサル社長いわく、このタイトルだとわかりにくく、あまりSFらしくない。その代案はというと『冥王星から来た宇宙人』。さすがにこれはまずいということで、ゼメキスはプロデューサーのスピルバーグに相談、スピルバーグは社長に対して「ユーモアに満ちた提案をありがとう。思わず笑ってしまった」と書いたメモを送り、プライドが高い社長を黙らせたそうです。

もし、『冥王星から来た宇宙人』というタイトルだったら、ここまでのヒットはなかったかもしれません。

プロ野球の監督は、試合中にスーツ姿でいても構わない

野球の試合でベンチには監督、コーチもユニフォームを身に着けて座っています。しかし、野球のルールが掲載されている「公認野球規則」の中には、監督がユニフォームを着用しないといけない、なんてことは一切載っていません。つまり、監督はスーツを着てベンチにいても全然良いというわけです。では、なぜ監督はいつもユニフォームを着ているのでしょうか。

実は、野球が誕生した当初、監督という概念がなく、キャプテンとなる選手がチームを統率していました。当然キャプテンは試合に出場するため、ユニフォームを着ていました。その名残から、現在も監督はユニフォームを着ていると言われています。

また、もうひとつの理由として考えられているのは、監督がグラウンドに入ることができるということです。監督はフィールド内でピッチャーとの会話や、審判への抗議も可能です。監督がユニフォームを着ているのは、この理由からであるとも考えられています。