カフェイン抜きのコーヒーが誕生するきっかけは、船の事故
カフェインの過剰摂取を気にする人にとってありがたい存在のカフェインレスコーヒー。このコーヒーが誕生するきっかけとなったのは、20世紀初め頃に起こった船の事故でした。
その船はコーヒー豆を輸送している途中に事故を起こしてしまい、豆をすべて海水に浸してしまいました。しかしそのまま豆を捨てるのはもったいないということで、ある商人がその豆を焙煎して調べてみたところ、カフェインが抜けていることが判明しました。カフェインが抜けたコーヒーを作ることが可能である、そうわかった商人たちは以降、どのようにしてカフェインを抜くことができるか、研究するようになりました。ただカフェインを抜くこと自体はそれほど難しくありませんでしたが、同時に味わいも抜けてしまうため、失敗の連続だったそうです。
そして最近になってようやく、二酸化炭素を使った抽出法が誕生し、味わいの成分を残したままカフェインだけを取り除くことができるようになりました。もし船の事故がなかったら、カフェインレスコーヒーは誕生しなかったのかもしれません。
三重県には、みかんを焼くためだけの器が作られている
「焼きみかん」なるものをご存知でしょうか?その名の通り、みかんを焼いたもので、みかんの産地である和歌山や愛媛などではメジャーな食べ方だそうです。同じくみかんの産地である三重県御浜(みはま)でもみかんを焼いて食べていて、焼きみかんを作るためだけの「焼きみかん専用器」というものも販売されています。
この「専用器」とは、大きなみかんの形をしたかわいらしい陶器製の器で、中にみかんを入れて、コンロやストーブの上に置いて、10分間、弱火にかけて焼くと、焼きみかんが出来上がります。こんなピンポイントな商品、儲けが出ているのか心配になってしまいますが、実は結構なヒット商品らしく、多くの人がこの容器を使って焼きみかんを楽しんでいるそうです。
みかんを焼けば、どんなすっぱいみかんでも甘くなるそうで、また、無農薬のみかんであれば、皮まで食べることができるようになります。興味がある方は一度試してみてはいかがでしょうか。ちなみにこの専用器、ひとつ2500円で通販でもお求めになれます。