世界一のリーグへ

イギリスに来た当初は英語があまり話せず苦労していたという坂元だが、現在は現地の英語教師から週2回のレッスンを受けている。周囲のスタッフによると坂元の英語力はかなり上達しているようだ。

ーイギリスの生活はどうですか?

坂元:すごく充実していますよ。奥さんもコヴェントリーが大好きですし、僕も大好きで。コヴェントリーの中心街の近くに住んでいるんですけど、スーパーとか行ってもサポーターがみんな話しかけてくれます。「がんばってね」とか良い言葉を掛けてくれて、すごく愛がありますし良い街だと思います。

ーイングランドなどの海外リーグは身長の高い選手が多く、フィジカル面で劣ってしまう部分もあると思いますが、海外でプレーしていくためにしているトレーニングなどはありますか?

坂元:基本的な対人のメニューとか、スプリントトレーニングをパーソナルでやってたりもしています。でもベルギーよりもテクニカルな部分も多いですね。僕のチームがそうだからかもしれないですけど。

ベルギーの時は、スピードがあって身体が強いやつが勝つみたいなリーグの印象ですけど、こっちではちっちゃい選手が中心となっていますし、そこに入る余地はあると思ってたんで。もちろん当たり負けすることはありますけど、チームとしてポゼッションをしっかりやって(身体が)当たる前にできるような状況でボールを受けられるので。そこは当たらないことを意識してやれば全然問題ないかなと思っています。

ー現在27歳とサッカー選手の中でもハイパフォーマンスを見せられる年齢だと思いますが、サッカー選手としての夢などはありますか?

坂元:一番の夢はこのチームでこのままプレミアへ上がることです。ベルギーでやっている時はプレミアに行けるなんてこれっぽちも思ってなかったんですが、状況的にここまで来てプレーオフの順位を行ったり来たりという状況の中でプレミアを目指せる位置には間違いなく入っているんで。この状況でそこを目指さない手はないと。プレミアでプレーしたいですね。世界一のリーグだと思います。

もちろん代表も入りたいとは思いますし、自分が結果を残していれば自ずと入れる世界だとは思うので。あまりそこまで気にせずに結果を残し続ければ、いずれ見えてくるかなっていう思いでやっています。


コヴェントリー・シティ MF坂元達裕 写真:Troy Grant Media