イングランド2部へのステップアップ

コヴェントリー・シティはチャンピオンシップの2022/23シーズンを5位で終え、4位から6位のチームによって争われるプレミアリーグ昇格プレーオフに進出。決勝まで駒を進めたものの、PK戦で惜しくも敗れ昇格を逃していた(ルートン・タウンが昇格)。

固い守備が特徴だったコヴェントリーに、攻撃面での活躍が期待され2023/24シーズン加入したのが坂元だった。シーズン当初は戦術的な理由からベンチに座ることが多かったが、11月からスタメンをつかむと7ゴール3アシストの活躍を見せる。すると、シーズン前半は20位にまで転落したコヴェントリーが坂元の活躍と比例するように順位を上げ、プレミア昇格プレーオフ圏まで浮上することに成功。今やコヴェントリーの攻撃にとって欠かせない中心選手となっている。

ー2023年にコヴェントリーのマーク・ロビンズ監督が別の選手を視察する目的でオーステンデの試合を観に来たところ、そこで坂元選手を発見しスカウトすることにしたと現地で報じられています。コヴェントリーに移籍した際、何か言われましたか?

坂元:僕もその噂を聞いていますけど、全然それ以上のことは分からなくて。ただ、早めにオファーというか興味を持ってもらってました。昨年のタイミングでオファーをもらったんです。『ここに来れるなら是非』っていうことで。

ー他にオファーはありませんでしたか?

坂元:ありましたね。ベルギーの順位が上のチームからオファーをもらったりもしたんですけど、結果的にこっちを選びました。(理由は)条件面というところもありますし、コヴェントリーは昨年のプレーオフ決勝まで進んでめちゃくちゃ良いチームなのも観させてもらっていました。やっぱりレベル高いなという風に思って、ここでプレーできるなら行きたいなっていうところで決めました。

ーオファーがあるまでコヴェントリーというチームを知っていましたか?

坂元:全然知らなかったですね。僕自身、あまりサッカーを見るタイプじゃないんで、名前も知らなかったですけど、周りの選手からチャンピオンシップがレベル高いということは聞いていて。チャンピオンシップに行けるなら行きたい、っていうところで(移籍を)決めました。

ーチャンピオンシップは全24チームと数が多いうえに、バス移動が多い過酷なリーグとしても知られていますが、実際にプレーされてみてどうですか?

坂元:僕自身、試合を過酷にプレーし続けるのが好きなタイプなんで。個人的に出続けてコンディションが上がってくるタイプなんで、そこはあまり気にしてはいなかったですよね。ただ、身体的な面で少し疲れが見えてくるところもありますし、ここまでタフなゲームをしていると。ただ、それでもやれているんで。すごく良いリーグだとは思っています。

英語のレッスンを受ける坂元達裕 写真:Troy Grant Media