■クロスボウ・カニバル
取り調べでは他にも被害者がいることを匂わせたスティーブンだが、裁判では証拠がある3人の殺人事件で起訴された。裁判所に出廷したスティーブンは、裁判官から名前を聞かれ「クロスボウ・カニバル」と答え、法廷をざわつかせた。その瞬間まで、遺体の一部を食べたことを供述していなかったからだ。
実をいえば、警察も遺体の一部や内臓が発見されないことを疑問には思っていた。しかし、スティーブンは遺体の一部を焼いて破棄したと供述しており、「結構な煙が出ていたのに、誰も気づかなかった。警察も不審に思わず、呑気なもんだなって感じていたよ」とバカにしていたため、まさか料理して食べていたとは思わなかったのだ。このスティーブンの「カニバル」という発言を受け、警察はアパートの台所を科学捜査した。その結果、鍋などの料理器具から被害者のDNAが採取された。

2010年12月21日、スティーブンはスーザン、シェリー、スザンヌ殺しの罪で有罪となり、3度の終身刑に処された。裁判官から「生きて出所することはない」と明言されたスティーブンは、無表情で判決を聞いていた。殺人の動機は「自分でもよく分からない。人間嫌いだから。人を殺すことにより、自分の一部も殺すような感覚を得られるから。自分は闇を抱えている男だからな」と証言しているが、犯罪心理学者や捜査官たちは、「憧れていた連続殺人鬼になりたいと言う欲求を満たすために殺した」「連続殺人鬼として有名になりたいという思考を持つサイコパスだった」と推測している。
スティーブンは刑務所でも他人と関わることを嫌い、自殺未遂をしたり、ハンガーストライキをしたりしている。スーザンの遺体をどこに遺棄したのかもまだ明かしておらず、他にも9人ほど殺害している疑いがかけられている。今後、彼が詳細を語る可能性は高いと見られており、捜査官も彼が自白する日を待っている。
参考:「Telegraph」、「Murderpedia」、ほか
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提供元・TOCANA
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