駅近中古がますます評価されるかも
それに対して、戸建住宅には徒歩5分以内はあまりみられず、10分を超える物件が多くなっています。徒歩15分、20分といった物件も珍しくありません。マンションと戸建住宅では、徒歩時間に対する考え方が決定的に異なっているのではないでしょうか。しかも、最近は都心部などの人気エリアを中心に、駅近物件の開発が極めて難しくなっています。先の徒歩時間の調査を行った東京カンテイでは、「ここ数年来の用地取得難に加え、マンション価格の高騰と物価高によって購入者が駅近物件を入手しにくくなった」としています。
つまり、新築マンションでは徒歩時間の短い物件を取得することが困難になっているため、ますます中古マンションに対する関心が強まる可能性があります。新築では、駅近マンションを見つけることが難しくても、中古なら探すことができるのではないかと、中古に関心を持つ人が増えて、ますます「立地(駅までのアクセス)」が重視されることになるかもしれないので、念頭に入れておきたいところです。