チャナイ・チョーマライウォング

 タイのチャナイ・チョーマライウォングは3歳の頃から、自分はブア・カイという教師で、自転車で学校に通っていたところ射殺されたと言いはじめた。

 彼は母親にブア・カイの両親のところに連れて行ってほしいと懇願し、念願かなって村を訪れて殺された教師の親に面会すると、まるで自分の本当の両親のように感じたという。そして彼は実際にその村のことをよく知っていたのだ。

 興味深いのは、カイとチャナイには共通点があったことだ。後ろから銃で撃たれたカイは死亡時に後頭部に丸い傷があり、額には貫通した弾丸によってできたより大きな傷があった。同じくチャナイにも後頭部に小さな丸いアザがあり、額に大きな不規則な形のアザがあったのだ。