ロマンス詐欺を失敗に終わらせるために いよいよネタばらし
さて翌日、いよいよネタばらし。これまでにフローレンスが出してきた写真を全てネットで見つけたことを突き付けると……明らかに取り乱した様子で歯切れが悪くなります。ついには「そのアカウントは自分自身のもの」という言い訳まで始めました。さすがにそれは苦しい。
なぜなら、写真の本当の人物はアメリカに住んでいて、最近結婚したばかり。そして猫ちゃんはキュベレイさんと一緒に、日本に住んでいるのだから。最後に「嘘ついてるよね?」と問い詰めると……観念したのか、ついに全て虚偽だったことを認めました。
最終的にはいくつかのメッセージを消して逃亡。元々やり取りを始めたXのアカウントもブロックされてしまいました。最初から全てバレバレだったこと、約3週間に亘ってやり取りをしても、なんの成果にも繋がらなかったこと……少しは懲りてくれただろうか。
そもそも他人が著作権・肖像権を持つ画像を、勝手に使用すること自体、権利侵害にあたります。なにより、かわいい猫ちゃんの写真を犯罪に利用し、ペット好きを陥れようとするなど言語道断。
また、やり取りにおいても「所在地を間違える」「攻撃を受け大ケガを負った当日にのんきにLINE」「振込の指定口座が個人のもの」など、明らかな矛盾点、不自然な点が多々あり、その手口ははっきり言ってお粗末と言わざるを得ません。
全てのやり取りが終わった後、指定された口座および当該Xアカウントは関係各所に通報済みです。こうしたアカウントには近づかないのが一番。面白半分でも接触は行わないようにし、発見次第速やかにプラットフォームへの通報を行うようにしましょう。
<記事化協力>
猫整体 キュベレイさん(@cybele_nakano)
(山口弘剛)
提供元・おたくま経済新聞
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