ごはん系、パン系、スイーツ系を揃えたワケ

「オアシス」はメニューも多彩だ。たとえば「スパイシービーフカレー」「ホットドッグ」といったごはん系とパン系もあれば、「ふわふわカステラPANケーキ」といったスイーツ系もある。オペレーションが大変になるが、ベーカリーカフェにしなかった理由は何か。

「数多くの商品を開発していくなかで、美味しく、印象に残っている商品を、より多くの方に召し上がっていただこうと、メニュー化しました。オアシスオリジナル開発商品としては、トマト農家さんが作ったコク旨ケチャップのレシピを再現したナポリタンソースや、牛粗挽き肉をデミグラスソースで煮込んだミートソース、とろとろに煮込んだビーフシチューなどがあります。これらは中野坂上店、ラビスタ東京ベイ豊洲店、神戸元町店で提供しています」(百瀬氏)

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(画像=「とろとろ柔らかビーフシチュー」(左)と 「ふわふわカステラPANケーキ」(写真提供:共立オアシス),『Business Journal』より 引用)

 なかでも利用客に人気なのが、「ふわふわカステラPANケーキ」(中野坂上店では単品1200円、ドリンクバーセット1580円)だ。手作りで、注文してから約30分かかるという。

「時間をかけて焼きあがったパンケーキを座席にお持ちした際、最も喜んでいただけるメニューです。スイーツ系は、パティシエが作るホームメイドのスイーツを甘さ控えめ、できるだけ素材にこだわって、そして季節感のあるものを提供しています」(同)

「ドーミーイン」や「ラビスタ」などのホテルは、朝食メニューも人気だ。共立グループとして培われた商品開発の技術がカフェ事業にも反映されている。