子育て中の女性も働きやすい店にした

「注文メニューを運ぶフルサービス業態で“飲食を楽しんでいただく店”にこだわりました。あえて、各座席に電源をつけておらず、モーニングメニューもありません。仕事や勉強の場になるカフェとは一線を画したいからです。一方でサンドイッチの持ち帰りなど物販に力を入れた結果、全売り上げの2割超を物販が占めており、収益に貢献しています」(同)

 営業時間には「女性従業員の活躍推進」もある。子育て中は夜の勤務に入りにくいからだ。

「優秀な女性社員が、子育てを機に会社を辞める姿をたくさん見てきました。18時営業終了なら、一般的な企業の勤務時間と変わりませんから、辞めなくてすみます。人材の確保は外食産業の喫緊の課題となっています」(同)

焼肉きんぐの物語コーポ、カフェ事業に進出のワケ…半年で平均月商2200万円
(画像=「果実屋珈琲 調布深大寺店」の店内は木目調で広い。座席数は82席(テラス席含む)ある(筆者撮,『Business Journal』より 引用)