カフェが苦手な「夜の営業」はしない

「果実屋珈琲 調布深大寺店」の営業時間は8~18時(ラストオーダー17時30分)で、食パンを使ったメニューが中心だ。飲食店にしては夜が早く、メニューを絞ったのはなぜか。

「一般的なカフェ業態の利益は、16時半までに約95%が決まります。それ以降は、コストの割に利益が出ないので割り切りました。ディナー営業をしなくてよいので、腹持ちするごはん系メニューもありません。一方でサンドイッチに使用する食パンにはこだわり、毎日店内で焼き上げています。競合のファミレスの大半は冷凍食パンですから品質が違います。

 スタッフの大半は未経験者でしたが、平日は約50~60本、土日祝は約80~100本の食パンを焼き続けた結果、熟達しました。やることを絞って徹底すれば差別化になります」(同)

 メニューを開くと“ご馳走サンド”と名づけたページには、おすすめとして「名物かにサラダ&フルーツミックス」(税込み1353円)が目立つ。ハーフ&ハーフの2切ずつの組み合わせで、他の組み合わせもある。ガッツリ食べたい人には熟成豚180グラム使用の「ロースかつサンド」(同1199円)が人気だという。具材は“甘いもの系”や“総菜系”が揃っている。