従業員エンゲージメントが高い企業の特徴

従業員エンゲージメントが高い企業の特徴はいくつかあります。1つ目の特徴は、労働環境が整っていることです。具体的には、有給休暇を取得しやすいことや福利厚生が充実していること、待遇面が十分であることなどが挙げられます。仕事を生活のワークライフバランスが取りやすい企業は、従業員エンゲージメントが高いケースが多く見られます。

2つ目の特徴は、当事者意識の高い従業員が多いことです。従業員エンゲージメントは、企業への貢献意欲のことを指します。つまり、主体的・自主的に業務に取り組める従業員が多い企業は、従業員エンゲージメントが高いということになります。自主的に行動しているためやらされている感がなく、従業員一人ひとりの生産性が高いのも特徴です。

3つ目の特徴は、従業員同士のコミュニケーションが活発であることです。交流が活発ということは、従業員同士の雰囲気が良く、仕事やプライベートなどさまざまな話がしやすい環境であるということです。

コミュニケーション時の摩擦が少ないため、ポジティブな気分になりやすく、やりがいや活気に満ちています。

従業員エンゲージメントの指標・KPI

従業員エンゲージメントが高いとはどのような状態を指すのでしょうか。従業員エンゲージメントの指標・KPIとなる3つのポイントについて解説します。

理解度・共感度

従業員エンゲージメントの指標・KPIのひとつが「理解度」です。従業員が企業の理念やビジョンをどれだけ理解しているかを測ります。企業と従業員の目指すビジョンが合致すると従業員の当事者意識が高まり、生産性や業績の向上に繋がりやすくなると言われています。

理解度と同様に大切なのが「共感度」です。企業のビジョンを理解しているだけでは行動には繋がりません。理解したうえで、さらに共感することで企業への貢献意欲が高まり、主体性が生まれます。

理解度・共感度を高めるには、企業の理念やビジョンを共有する場を定期的に設けるインナーブランディングが大切です。日常的に目にする場所に、理念やビジョンをプリントしたボードを飾っておくのも効果的です。

帰属意識

帰属意識」とは、自身が企業や組織、チームの一因であると意識している状態のことです。帰属意識が高い従業員ほど、企業のエンゲージメントが高いと言われています。企業や組織にコミットする意欲が生まれ、仲間とのコミュニケーションも活発になります。

帰属意識を高めるには、従業員同士の交流が活性化する取り組みを取り入れることが効果的。良好なワークライフバランスが実現する福利厚生や労働環境、待遇の見直しも検討してみてください。

行動意欲

従業員エンゲージメントが高い従業員は、主体的に行動する姿勢や意欲を持っています。これを「行動意欲」と呼びます。

行動意欲を高めるには、納得感のあるフィードバックを行ったり、成果を適切に評価する人事制度を導入したりすることが大切です。自分の行動が企業の成長に繋がっていると実感できれば行動意欲が継続し、エンゲージメントが高い状態を維持できます。