企業が従業員エンゲージメントを高めるメリット
従業員エンゲージメントを高めることで、企業はどんなメリットを得られるのでしょうか。人材面と企業の業績面から4つのメリットをご紹介します。
離職率の低下に効果的
従業員エンゲージメントを高めることは、離職率の低下に繋がります。従業員にとって企業が働きやすく、かつ自身の能力を発揮できる場所であれば、職場への不満が発生しにくくなります。
2017年に行われた調査でも実際に、エンゲージメントスコアが高い企業は離職率が低いことがわかっています。
参考:経済産業省「経営競争力強化に向けた人材マネジメント研究会」P9
優秀な人材の確保につながる
従業員エンゲージメントが高く、離職率が低い企業は採用応募者から魅力的に映ります。実際、従業員エンゲージメントが高い企業は報酬・福利厚生などの契約面、キャリアや生活の質などの経験面と、採用応募者が魅力に感じる価値を提供している傾向にあります。
従業員エンゲージメントを高めることで優秀な人材が集まりやすく、かつ離職しにくいメリットを享受できます。
生産性の向上・モチベーションの維持
従業員エンゲージメントを高めることは、生産性の向上やモチベーション維持にも効果があります。エンゲージメントが高い従業員は主体的に行動できるため、業務の効率化や改善など積極的に課題を見つけ出し取り組みます。
日本国内の企業を対象とした調査でも、従業員エンゲージメントスコアと労働生産性には相関関係があることがわかっています。従業員エンゲージメントスコアが高いと、労働生産性も高まります。
モチベーションを維持しやすいのも従業員エンゲージメントを高めるメリットのひとつです。従業員は自身の働きが正当に評価されていると感じやすく、業績向上に貢献できているという一種の成功体験が得られるため、貢献意欲が長く続きやすいのです。
参考:経済産業省「参考資料集」
顧客満足度の向上につながる可能性もある
従業員エンゲージメントが高まると、顧客満足度の向上も期待できます。従業員が自身の仕事に誇りと責任を持って取り組めるため、サービスの品質が向上しやすく、結果として顧客満足の向上に繋がります。
顧客満足度が向上すれば、業績アップも期待できます。業績が上がることで従業員のモチベーションがより高まり、さらなるサービスの品質向上に繋がるでしょう。従業員エンゲージメントの高まりにより、従業員と企業間で良い循環を生み出せます。