住宅ローン減税額は年々少なくなる可能性

 住宅ローン減税については、2023年入居だと、長期優良住宅などの認定住宅を取得した場合、年末ローン残高の5000万円までの0.7%が控除され、それが13年間続きます。つまり、5000万円×0.007(0.7%)×13(年)で13年間の最大控除額は455万円です。それが、2024年入居になると、子育て世帯などではない一般の世帯では、対象とする年末ローン残高が4500万円に減少します。控除額は4500万円×0.007(0.7%)×13(年)で、13年間の最大控除額は409万5000円に減少します。13年間の最大控除額が45万5000円も減ってしまう計算です。2025年以降は未定ですが、さらに縮小される可能性もあるので、早めに取得して、ローン減税額が多いうちに住宅ローンを利用したほうが断然有利です。

 特に、年収が高く、購買力が高いとみられる人ほどそんな思いが強いようです。「住宅ローン金利が上がる前に購入したい」とする人は、全体では44.7%ですが、年収1500万円以上の人では73.8%に増え、反対に年収400万円未満の人は37.3%にとどまります。