長く超低金利が続いている変動金利型の住宅ローン金利。2024年は上昇するのではないかといわれていますが、どうなるのでしょうか。実際に上昇すれば、これまでのように変動金利型一辺倒ではなく、固定金利型を利用する人が増えるのではないかとみられますが、その点について興味深いデータが出てきました。
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住宅ローン利用者の7、8割が変動金利型
住宅ローンには、大きく分けると借入後の市中の金利動向に応じて適用金利、返済額が変わる変動金利型と、金利動向にかかわらず適用金利、返済額が変わらない固定金利型があります。固定金利型は主に長期金利の影響を受け、変動金利型は短期金利の影響を受けますが、2020年前後から長期金利が上がってきたため、固定金利型の金利が上昇してきました。固定期間が長いものは2020年には1%前後だったものが、2023年末には2%前後に上がっています。
それに対して、日本銀行が大規模緩和、マイナス金利政策をとっているため、短期金利は低水準に据え置かれ、変動金利型の金利は超低金利が続いています。多くの銀行では、0.3%台、0.4%台で利用できます。ネット銀行のなかには、0.2%台で利用できるところもあり、一定条件付きながら0.1%台のところもあるほどです。この金利差から、実際に住宅ローンを利用する人の多くが変動金利型を利用しており、調査にもよりますが、新たに住宅ローンを利用する人の7割から8割は変動金利型を利用しています。