7割近くの人が金利上昇を見込んでいる
これだけ上がっていますから、そろそろピークアウトしてもいいのでないかという気がしますが、住宅の購入を考えている人は、そうは思わないようです。LIFULL HOME’Sの調査では、今後1年間の不動産価格について、55.5%の人が「上昇すると思う」としており、「ほぼ変わらないと思う」が33.7%と、全体の9割近くの人が、上昇か横ばいとみています。反対に、「下落すると思う」は6.1%にとどまっています。現状でも十分に高い上、さらに上がる可能性があるのですから、購入価格をすべて現金で賄えるという人はさほどいないでしょう。多くの人が、住宅ローンのお世話にならざるを得ません。
では、その住宅ローンの金利がどうなりそうなのか、今後1年間の住宅ローン金利の見通しを聞いたところ、図表1にあるように、「何かをきっかけに大きく上昇する」は16.9%で、「ゆるやかに上昇する」が52.4%でした。合計するとほぼ7割近くの人が今後1年間は住宅ローン金利が上がるとみています。なかでも、何か不測の事態が発生したときには、大きく上昇するとみる人が2割近くいるのは注目しておいていいのではないでしょうか。反対に、「ゆるやかに下落する」は19.9%で、「何かをきっかけに大きく下落する」は3.8%で、下落とみる人の合計は2割を少し超える程度にとどまっています。

(画像=(資料:LIFULL HOME’S「住宅ローンに関する意識調査」),『Business Journal』より 引用)