こんなキャッチコピーはNG!ユーザーが逃げてしまう広告とは?

ここまで紹介してきたテクニックはどれも効果的ですが、やりすぎると逆効果になることもあります。キャッチコピー作りで気をつけたいこと、やってはいけないことを3つ紹介します。

不安を過度に煽る

不安を過度に煽るようなコピーはユーザーの警戒心や猜疑心を高めてしまいます。キャッチコピーの12のテクニックに「アクションを起こさなかった場合の未来を想像させる」というものがありましたが、これもやりすぎると逆効果になります。

情報に虚偽・誇大がある

キャッチフレーズやボディコピーの情報に虚偽・誇大があってはいけません。虚偽・誇大な情報やコピーで購入や成約が増えることもあるかもしれませんが、それが明るみに出ればユーザーや社会からの信頼を失います。

既存ユーザーの解約だけでなく、商品やサービスの評判が悪くなり新規獲得が難しくなるだけではなく、法律に抵触する可能性もあります。

コピーは良くてもデザインやフォントが悪い

キャッチコピーの内容がどんなに良くても、テキストのフォントや掲載媒体のデザインが悪くては効果が得られない可能性もあります。最近はユーザーのリテラシーが高まり、いかにも広告らしいデザイン、素人感のあるデザインが避けられやすくなりました。

デザインやタイポグラフィ(フォントのデザイン)について学ぶか、プロに依頼するか、デザインにもこだわることでキャッチコピーの効果が高くなります。

デザインやフォントについて学びたい人には、こちらの記事がおすすめです。

関連記事:デザイン本19選をレベル・目的別に紹介!デザインを効率的に学ぶ方法、本の選び方も解説

キャッチコピー作りに役立つ8つのスキル

キャッチコピーを作るためには様々なテクニックがあると感じた方も多いのではないでしょうか。最後に、キャッチコピーを作る際に役立つ8つのスキルを紹介します。

1.コピーライティング

コピーライティングはその名の通り、キャッチコピーを書くための文章力のことです。本記事で紹介したテクニックもコピーライティングのスキルですが、より深く勉強するのもいいでしょう。

以下の記事ではコピーライティングを含む、ライティングが学べるおすすめ本を紹介しています。

関連記事:ライター・ブロガー必読!ライティング本15選+作家3人を目的別に紹介

2.「文章の型」に関する知識

本格的なライティングを学ぶ時間がないという場合も、最低限の「文章の型」に関する知識は身につけておくといいでしょう。どんな順番で何を書くべきかという型を知っているだけで、文章の説得力は大きく変わります。

「結論→理由→具体例→再度結論」の順で情報を伝えるPREP法は、ボディコピーに最適です。PREP法はこちらの記事を読めばすぐに身につけられるでしょう。

関連記事:PREP法・SDS法とは?ビジネスシーンで論理的に伝える具体的なフレーズを紹介

3.引き算する力

キャッチコピー、特にボディコピーを書くときは、あれもこれも伝えたいと情報量が多くなりがちです。

しかし、文書がボリューミィすぎると、ユーザーは「読みたくない」「読むのが面倒だ」と感じてしまいます。多くのことを伝えようとした結果、結局何も印象に残らないということもあります。

文章を書くときは足し算よりも「引き算」を意識しましょう。

4.広くアンテナを張る力

ここから紹介する5つのスキル・力は、キャッチコピーを考えたりブラッシュアップしたりするときに役立ちます。

「広くアンテナを張る力」はターゲットを見定め、彼らに響く言葉を選ぶために役立ちます。いろいろな人から話を聞いたり、さまざまな市場のトレンドにアンテナを張ったりすることで、どんな人がどんな感性を持っているのかが見えてくるでしょう。

5.共感力

キャッチコピーを考えたり書いたコピーを見比べたりするときは、ユーザーの立場や気持ちになることが大切です。「共感力」を高めることで、ターゲットの感じ方や考え方がわかるようになり、よりユーザー目線のキャッチコピーを作れるようになるでしょう。

6.傾聴力

「傾聴力」とは耳だけでなく全身を使い、目の前の相手の話を聴いていることを示す力です。

身振り手振りや目線、頷き方などにまで気を配り、相手が話しやすい環境をつくります。自分の解釈と相手が伝えたかったことにズレがないか不安なときは、「私はこう感じたんだけど、あなたの伝えたかったことと合ってる?」と確認するのもおすすめです。

傾聴力を高めて相手が話しやすい環境をつくることで、相手の心の奥にある本音を引き出しやすくなるでしょう。ターゲットから直接ヒアリングできる機会があったら、傾聴を意識してみてください。

7.分析力

キャッチコピーやそのテスト版を公開したら、申し込みや購入数の変化、Web公開ならクリック率やCVなどのデータを集めて分析しましょう。データに基づき改善を重ねることでより良いキャッチコピーが作れるはずです。

分析ツールの使い方やデータの見方や分析方法も、基本は早めに学んでおくと役立ちます。

8.検索力

個人のブログや口コミサイト、SNSにはユーザーの本音が溢れています。ユーザーと直接話したりアンケート調査をするよりも、Webでリサーチする方がコストも手間もかかりません。

ユーザーに直接ヒアリングするのも大切ですが、このような機会が得られないこともあります。コストを抑えるためにも事前調査のためにも、Webでユーザーの生の声を集められるよう、「検索力」を高めておくとキャッチコピー作りに活かせます。