【5ステップ】心に刺さるキャッチコピーの作り方
心に刺さるキャッチコピーを作るためのテクニックはたくさんありますが、その前に、キャッチコピーの基本的な作り方を確認しておきましょう。この基本を押さえておかないと、結局は誰の心にも響かない、それっぽいだけのコピーになってしまいます。
- STEP1.ターゲットを明確にする
- STEP2.どんな悩みやニーズにアプローチするのか考える
- STEP3.たくさんのコピーを書いてみる
- STEP4.ユーザー目線で書いたコピーを見比べてみる
- STEP5.実際にユーザーに見てもらい、反応を確認する
- それぞれのステップの詳細を紹介します。
STEP1.ターゲットを明確にする
キャッチコピーを作り始める前に、誰に、何のためにメッセージを届けたいのかを考えましょう。キャッチコピーの目的とターゲットを明確にするのです。
「仕事も恋愛もがんばっている20代の女性」「子どもが生まれ、仕事と育児の両立に悩んでいる男性」など、ターゲットを明確にすることで、キャッチコピーにどんな言葉や表現を使うべきかが見えてきます。
たとえば男女には男性は論理的な思考が強く、女性は直感的な思考が強いという違いがあります。ターゲットが男性なのか女性なのかが明確になるだけで、論理で訴えかけるべきなのか感覚に訴えかけるべきなのかが見えてくるでしょう。
STEP2.どんな悩みやニーズにアプローチするのか考える
ターゲットを決めたら、彼らはどんな悩みやニーズを抱えているのかを考え、リストアップしてみましょう。
最終的には「キャッチコピーを書く商品やサービスで解決できる悩み、応えられるニーズ」を決めますが、まずは商品・サービスとの関連はあまり考えず、できるだけたくさんリストアップするのがポイントです。
たとえばターゲットが「子どもが生まれ、仕事と育児の両立に悩んでいる男性」であれば、次のような悩み・ニーズが考えられるでしょう。
- 子どもがなかなか寝てくれなくて、自分の睡眠時間を確保できない
- 仕事と家庭の板ばさみになり、ストレスが溜まっている
- ストレスと疲労で気持ちが落ち込み、人生が楽しくない など
STEP3.たくさんのコピーを書いてみる
ターゲットを決め、彼らの悩みやニーズをリストアップしたら、それに対するコピーを書いてみましょう。ここでは質にこだわらず、とりあえずたくさん書いてみることが大切です。
ただ、STEP2でリストアップした悩みやニーズのどれにアプローチするのかだけは意識しましょう。悩み・ニーズとコピーをそれぞれ対応させた方が、コピーのアイデアも浮かびやすくなります。
キャッチコピーの体で書くのが難しいなら、悩みやニーズに対して、商品・サービスでどんなアプローチができるのかを書いてみるだけでもいいでしょう。悩み・ニーズに対するアプローチから具体的なコピーへと、段階を踏んで発展させていけばいいのです。
たとえば「子どもが生まれ、仕事と育児の両立に悩んでいる男性」の、「子どもがなかなか寝てくれなくて、自分の睡眠時間を確保できない」という悩みに、睡眠サプリでアプローチするとしましょう。
この場合、睡眠時間が足りていないことでどんな悩み・問題が起こっているのかを掘り下げてみるのがおすすめです。次のような要領で、睡眠不足が続くと起こる悩み・問題をリストアップし、それぞれの問題にアプローチするコピーを書いてみましょう。
- 睡眠不足で頭が働かなくなり、仕事が思うように進まない
→短くてもぐっすり、頭スッキリ! - 就寝時間が遅く、朝になってもなかなか起きられない
→短くても良質な眠りで、翌朝の目覚めを気持ちよく
ここではできるだけたくさんのコピーを書くことが大切です。最低でも十数個、できれば数十個はアイデアを出したいです。
STEP4.ユーザー目線で書いたコピーを見比べてみる
コピーを一通り書いたら、それをユーザー目線で見比べてみましょう。ユーザーの立場・気持ちになってコピーを眺め、思わず目をとめてしまったコピーがあれば、なぜ目をとめてしまったのかを考えてみます。コピー(文章)単位ではなく、単語単位で考えるのもおすすめです。
自分がユーザーと同じ立場・気持ちになったことがある場合、このプロセスは進めやすいはずです。自分でなくとも、その立場・気持ちになったことがある人にアドバイスをもらうのもいいでしょう。
先述の「子どもがなかなか寝てくれなくて、自分の睡眠時間を確保できない」という悩みにアプローチするコピーなら、まずは自分が睡眠不足だったときのことを思い返しながらコピーを見比べてみます。子どもがいる人や徹夜続きの同僚にチェックしてもらうのもいいでしょう。
STEP5.実際にユーザーに見てもらい、反応を確認する
自分や自分の身内(同僚や上司)はキャッチコピーを作る側であり、コピーを完全に客観視するのは難しいです。キャッチコピーの知識やスキルがあるからこそ、それが邪魔になり、ユーザー目線になりきれないこともあります。
量産したコピーをある程度絞り込んだら、実際のユーザーに見てもらい、反応を確認しましょう。街頭やWebでインタビュー・アンケートをしたり、2~3個のプロトタイプを作って公開してみたり、キャッチコピーの掲載媒体に合った方法でテスト・調査をします。
Web媒体に掲載するキャッチコピーなら、複数のパターンをランダムに表示し、ユーザーの反応を見る「ABテスト」がおすすめです。ABテストの進め方や精度を高めるコツは、こちらの記事で解説しています。
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