キャッチコピーの効果を高める12のコツ

特にキャッチコピーを初めて作る場合、どんな言葉や表現を使えばいいのか皆目見当が付かず、悩むばかりで筆が全く進まないということもあるでしょう。

ここからは、キャッチコピーにどんな言葉・表現を使えばいいのか、どう書けばいいのか、具体的なテクニックを12個紹介します。これらを意識することで、キャッチコピーの質が高くなるのはもちろん、筆も進みやすくなるでしょう。

数字を取り入れる

キャッチコピーに数字を入れることで、具体性が高まります。取り入れやすいのは販売数やユーザー数など、実績を表す数字です。

商品やサービスの利用前後でどんな変化があったのか、数字で示せないか考えてみるのもいいでしょう。たとえばダイエット関連の商品・サービスなら、実際の減量数や体脂肪率の変化などを調査し、コピーに盛り込むこともできます。

具体的なエピソードや実績を盛り込む

先述の「キャッチコピーに数字を取り入れる」というテクニックが有効なのは、商品やサービスの実績や利用により得られる効果が定量化され、具体的になるからです。

ここから一歩進んで、より具体的なエピソードや実績を盛り込むのもいいでしょう。たとえばダイエット関連の商品・サービスなら、減量数や体脂肪率の変化だけでなく、次のような方法も考えられます。

  • 利用前後でのユーザーの変化を写真で伝える
  • 実際のユーザーの感想や口コミを取り入れる
  • ユーザーにおすすめポイントを書いてもらう など

擬音(オノマトペ)を取り入れる

キャッチコピーにオノマトペを入れることで、具体的なイメージがわきやすくなるでしょう。たとえば睡眠関連の商品・サービスなら「スッキリ」「ぐっすり」など体感に訴えかけるものが、食品なら「あっさり」「こってり」「とろあま」など味覚に訴えかけるものが効果的です。

日本には古くから擬音(オノマトペ)の文化があります。1300年も昔に書かれた『古事記』にはすでにオノマトペが登場しており、もはや私たちの生活に欠かせない表現技法とすらいえます。使用感のイメージを具体的にイメージできるため、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

ユーザーにとってのベネフィットを意識する

キャッチコピーではユーザーにとってのベネフィットを意識しましょう。ここでいうベネフィットとは、「その商品やサービスを使うことでユーザーにどんなポジティブな未来が訪れるのか」を指します。

ここでは具体的な未来をイメージさせることが大切です。たとえばダイエット関連ならただ「痩せる」と書くのではなく、「きれいに割れた腹筋」「くびれ」などの言葉を使ったり、「夏が待ち遠しくなる」のように気持ちの変化をイメージさせたりするといいでしょう。

「アクションを起こさなかった場合の未来」を想像させる

ユーザーにとってのベネフィットとは反対に、その商品やサービスを使わなかった場合の未来、お試しや資料請求などのアクションを起こさなかった場合の未来を想像させるのも効果的です。

人間には新しく何かを得ることよりも、今あるものを失うことを避けようとする心理があります。「今ここでアクションを起こさなかったら失うもの」「得られるはずだった明るい未来」をイメージさせることも、効果的なアプローチ方法です。

起こしてほしいアクションを明確にする

キャッチコピーを書くときは、その目的を常に意識しましょう。目的を意識することで、キャッチコピーを見たユーザーにどんなアクションを起こしてほしいのかが明確になります。

ここでいうアクションとは、「購入」「申し込み」「お試し」「問い合わせ」「資料請求」などです。「購入」よりも「お試しや問い合わせの方がしやすいように、アクションを起こすハードルはそれぞれ異なります。

起こしてほしいアクションの内容とハードルの高さを明確にすることで、どんな言葉を使うべきか、ボディコピーにどのくらいのボリュームを持たせるべきかが見えてくるでしょう。

アクションのハードルを下げる

先述の通り、「購入」「問い合わせ」「お試し」などのアクションはそれぞれハードルの高さが違います。「購入」よりも「お試し」、それよりも先に「まずは問い合わせ・資料請求」というように、アクションのハードルを下げるのもいいでしょう。

高額な商品やサービスをいきなり購入してもらうのは難しいですが、無料お試しなら難易度が下がります。どんなに優れたキャッチコピーでも、商品やサービスの良さをすべて伝えることはできません。しかし、実際に使ってみてもらえば良さは伝わるはずです。

キャッチコピーを変えるのではなく、ユーザーに起こしてもらうアクションを変えるのも有効な戦略です。

意外性を演出する

ユーザーの思い込みや今までの常識などを否定し、意外性を演出するのも効果的です。「〇〇は間違っていた」「実験により本当は〇〇だったと判明」など、思い込みや常識を否定した後で、代案を提示してあげると説得力が高まるでしょう。

心理テクニックを取り入れる

キャッチコピーに心理テクニックを取り入れることで、それを見た人の感情に訴えかけやすくなるでしょう。

たとえば最初に目に入ったデータの方が後から見たデータよりも印象に残りやすいという「アンカリング効果」、人間はできたことよりもできなかったことの方が記憶に残るという「ツァイガルニック効果」などが、キャッチコピーに取り入れやすいでしょう。

アンカリング効果を取り入れて「売上No1」のような最も伝えたいデータをファーストビューに表示させたり、ツァイガルニック効果を取り入れて「どんなに運動しても痩せられなかったのに、1ヵ月で腹筋が割れた」のようなエピソードを盛り込んだり、心理テクニックを知っていればアイデアの幅も広がります。

心理テクニックを学びたい人にはこちらの記事がおすすめです。用途・目的別のおすすめ心理学本を紹介しています。

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ユーザーの気持ちに沿って「疑問系」で問いかける

ユーザーのアクションや「続きが気になる」という気持ちを呼び起こすには、「疑問系」が役立ちます。「この機会に〇〇してみませんか?」「なぜ〇〇なのでしょうか?」のような文章は、ユーザーの好奇心や自分で考える気持ちを刺激し、具体的なアクションにつながりやすくなるでしょう。

ただ、疑問系は多用するとくどくなります。離脱率が高い箇所やアクションを促す部分など、重要なポイントで効果的に活用しましょう。

権威性をアピールする

人間の心理には知らない人が言っていることよりも、知っている人が言っていることを信じる傾向があります。

ここでいう知っている人とは有名人や著名人のことです。知らない人だったとしても、「学位や資格の保有者」「大学教授」など権威のある人の言葉は信頼を得やすいです。

書籍の帯に「YouTuberの〇〇さん推薦」「〇〇大学のxx教授が絶賛」のようなコピーが書かれているのを、誰しも一度は目にしたことがあるでしょう。これと同じで、権威ある人に推薦やおすすめポイントを書いてもらうことで、キャッチコピーの効果を高められます。

安心・安全をアピールする

「権威性をアピールする」のと近いですが、安心・安全をアピールするのも効果的です。人は知らないものや新しいものに警戒心を抱きます。その商品やサービスが安心して使えるものであることを証明する実験、権威ある人の推薦、ユーザーの声などを盛り込むことで、ユーザーの警戒心を解けるでしょう。