Webマーケティングの仕事内容

Webマーケティングは手法を知っているだけでは成果に繋がりません。Webマーケティング全体の流れを理解し、各フェーズを確実にこなしていく必要があります。7つに分けた仕事内容について解説します。


Webマーケティングの仕事内容



  • 目的・ゴール・目標を立てる(KGI・KPI)

  • ペルソナ・ターゲットを決め、カスタマージャーニーを設定する

  • 市場・競合を分析する

  • マーケティング戦略を立案する

  • マーケティング施策を検討する

  • マーケティング施策を実行し、結果を分析をする

  • データを元に、改善を繰り返す



目的・ゴール・目標を立てる(KGI・KPI)

Webマーケティングの具体的な施策を実行する前に必要なのが、目的・ゴール・目標を立てることです。具体的にはKGI(Key Goal Indicator)とKPI(Key Performance Indicator)を決めます。

KGIは日本語で「重要目標達成指標」を意味します。例えば、特定の商材の売り上げを前年比150%アップするという数値目標はKGIです。最終的に達成したい数値目標をKGIに設定しましょう。

KPIは日本語で「重要業績評価指標」を意味します。KGIを達成するための指標のことで、例えば、Webサイトへの流入を120%増やすという数値目標がKPIにあたります。

KGIとKPIを立てることで実行するべき施策が明確になり、効果的にWebマーケティングを行えます。

ペルソナ・ターゲットを決め、カスタマージャーニーを設定する

最終目標とそのマイルストーンが定まったら、次に集客したいペルソナ・ターゲットを決めます。Webマーケティングはターゲットを明確に絞ったほうが、効果が出やすい傾向にあります。

まずはターゲットを書き出します。20代女性・会社員・都内在住などの大まかな属性を考えます。その後、ターゲットをより具体化したペルソナを設定しましょう。

続いて、カスタマージャーニーの設定です。カスタマージャーニーとは、消費者が商品やサービスと出会い、実際に購入するまでの一連のプロセスを可視化した図のことです。カスタマージャーニーを作成することで、消費者のタイミングや状況にあわせて施策を講じることができます。

市場・競合を分析する

市場・競合の分析はWebマーケティングに限らず、戦略を立てる際の重要なプロセスです。

競合分析ではまず、ビジネスモデルや商流、Webマーケティング戦略を含む販売戦略などを調査します。Webサイトやオウンドメディア、SNSなどから情報を収集することができます。

必要な情報が集まったら、PPM分析やSWOT分析、3C分析などのフレームワークを用いて競合の強みと弱みを分析。同時に自社のポジションも把握しましょう。

マーケティング戦略を立案する

KGIやKPIを達成するためのマーケティング戦略を立案するのもWebマーケティングの仕事です。

マーケティング戦略とは、商品やサービスが売れる仕組みづくりのこと。あらかじめ設定したターゲット・ペルソナに対して、認知獲得から購入・お問い合わせまで各フェーズでどのような施策を実施するのか、どんなメッセージを打ち出すのかを考えます。

適切なマーケティング戦略を立案するコツは、Webマーケティングは商品・サービス全体のマーケティング戦略の一部だと考えることです。Webマーケティングが主体になってしまうと、思うような成果が出ない可能性が高まります。全体の戦略からブレイクダウンするとWebマーケティング戦略を考えやすいでしょう。

マーケティング施策を検討する

マーケティング戦略を立案した後は、施策を検討します。各フェーズごとに施策を書き出し、優先順位付けを行いましょう。

このとき、マーケティング施策ごとの戦略も立案する必要があります。あわせてKPIも設定しておくと、施策ごとの効果検証も行いやすくなります。

マーケティング施策を実行し、結果を分析をする

実施する施策が決まったら、実行に移します。一口に実行と言っても、施策ごとに実施計画が必要です。例えば、コンテンツを作成しなければならない場合は、制作の時間やコストがかかります。マーケティング戦略とは別に、施策ごとの実施計画も立てましょう。

施策実行後は効果検証を行います。定性的・定量的な情報はどちらも収集し、成果が出た、あるいは成果が出なかった要因を明らかにします。施策検討時に効果検証の方法も決めておくと、実施後スムーズに結果分析ができます。

データを元に、改善を繰り返す

分析したデータを元に、施策のPDCAを回します。Webマーケティングは一度の取り組みですぐに成果が出るものではありません。実行・分析・改善を繰り返すことで、徐々に施策を成果に繋げることができます。

長期的な取り組みであることを理解し、粘り強く取り組みましょう。