Webマーケティングの手法

一口にWebマーケティングと言っても、さまざまな手法があります。Webマーケターとして活躍するのであれば、よく使用される手法の内容や特徴は理解しておきましょう。

Webサイト・オウンドメディアの運用

Webサイトやオウンドメディアの運用は、Webマーケティングの手法のひとつです。具体的な取り組みとしては、コンテンツの追加・更新やサイトの分析・改善、問い合わせ対応などがあげられます。

Webサイト・オウンドメディアの運用は、サイトに訪れたユーザーの理解を深めるための施策です。自社商品や自社自体に興味関心を持ってもらう、リード獲得の目的でも実施されます。ユーザーのニーズに応えるコンテンツを追加・更新することで、自社のファンへと育てていくこともできます。

SEO(検索エンジン最適化)

Webサイト・オウンドメディアを運用するうえで、SEO対策はセットで考えるべき施策です。SEOは「Search Engine Optimization」の略称で、日本語で「検索エンジン最適化」を意味します。その意味通り、検索するワードに対して自社コンテンツが上位に表示されるよう対策する目的で実施されます。

具体的には、内部リンクの最適化やコンテンツの追加・リライト、外部リンクの獲得などを行います。SEO対策により自社サイトがユーザーに対して有益なコンテンツとしてGoogleを始めとする検索エンジンに認められれば、検索時に上位表示されます。

ページへの集客数が上がり、問い合わせや購入に繋げることが可能です。

Web広告

Web広告はSEO対策と同様、集客目的で行われるWebマーケティングの手法です。一口にWeb広告と言っても種類が多く、期待できる効果も異なります。5つのWeb広告の特徴をそれぞれ解説します。

リスティング広告

リスティング広告は、Googleの検索エンジンを利用した広告サービスのことです。検索連動型広告とも呼ばれています。検索キーワードを指定し、検索した人に対して広告を表示させます。

Webサイトへの集客に効果を発揮します。運用が非常に簡単な一方で、キーワードに対する入札する形式を採用しており、入札額の大きさで掲載順位が変わります。人気のキーワードであるほどクリック単価が高く、費用はクリック単価数10円〜1000円以上までと幅があります。

SNS広告

SNS広告は、X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSに広告を掲載するマーケティング手法です。ターゲットに対して、テキスト・画像・動画のクリエイティブを用いてアプローチできるのが特徴です。

SNS広告はユーザー属性を設定したターゲティングも可能。幅広いユーザーに対して集客をするリスティング広告とは異なり、商品やサービスに興味関心を持ちそうな特定のユーザーに対して、広告を表示させられます。

SNSは拡散性の高いメディアなので、低コストで効果の最大化も期待できます。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、個人ブログやメールマガジン、個人のSNSに広告を掲載してもらい、そこからWebサイトに誘導するWebマーケティングの手法です。

アフィリエイト広告は成果報酬型を採用しています。アフィリエイト対象のリンクをユーザーがクリックして商品を購入したり、問い合わせたりすると料金が発生する仕組みです。

アドネットワーク広告

アドネットワーク広告は、複数の広告媒体を集約した配信ネットワークを利用し、一度に広告を配信するWebマーケティングの手法です。Google AdSenseやYahoo!広告 ネットワークパートナー、LINE広告ネットワークなどはアドネットワーク広告のひとつです。

広告の効果が高そうなWeb媒体を一つひとつ調べるのには時間がかかります。アドネットワーク広告はターゲティングしたうえで配信できるため、商品やサービスと相性が良さそうなWeb媒体に手間なく掲載できて便利です。

リターゲティング広告

リターゲティング広告は、Webサイトを閲覧し広告を配信したユーザーを追跡し、他のWebサイトを閲覧したときにも、同じ広告を配信するWebマーケティングの手法です。

すでに一度Webサイトを訪れ、広告も目にしているのでコンバージョンに繋がりやすいのがポイント。購入されなくても何度も目にすることで好感度や評価が高まり、単純接触効果も狙えます。

メールマーケティング

メールマーケティングは名前の通り、メールを活用したWebマーケティングの手法です。ユーザーと関係を構築する目的で実施されます。

ただメールマガジンを配信するのではなく、ユーザーの行動や状況にあわせて配信する「ステップメール」や、ユーザーの属性にあわせた内容を配信する「パーソナライズドメール」などを活用してマーケティングを行います。

インフルエンサーマーケティング

インターネット上で影響力を持つインフルエンサーに広告・宣伝を依頼する手法が、インフルエンサーマーケティングです。SNSマーケティングの施策のひとつで、数あるWebマーケティングの手法のなかでも特に注目されています。

インフルエンサーマーケティングの特徴は、特定のジャンルに特化したインフルエンサーに仕事を依頼することで、商品やサービスのターゲットに対して効果的にリーチできることです。

テキストだけでなく画像や動画を使い、口コミのような自然の形で広告・宣伝を行えるため、ユーザーに商品やサービスを信頼してもらいやすいのもメリットです。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、記事や画像、動画などを用いてユーザーにとって有益となる情報を発信し、Webサイトに集客するWebマーケティングの手法です。

コンテンツマーケティングはWeb広告やインフルエンサーマーケティングのように、すぐに結果に繋がることはありません。役に立つ情報を発信し続けることでユーザーからの信頼を獲得でき、そこからやっと購買に繋がります。長期で取り組む施策であることを覚えておきましょう。