5位タイ:伊藤敦樹(浦和レッズ)1億5,500万円
初招集:2023年6月(エルサルバドル戦、ペルー戦)
浦和レッズのMF伊藤敦樹(25)も6月に初招集された1人だ。体調不良で離脱したMF川村拓夢の代わりに選出され、6月15日のエルサルバドル戦では76分から途中出場して代表戦デビューを果すと、9月12日のトルコ戦にもスタメン出場して代表初ゴールを決めた。伊藤がこれほどの活躍を遂げると予想した人は、いったいどれだけいるだろうか。
浦和のユースで育った伊藤は、年代別代表の経験もなくトップチームへの昇格も叶わなかったため、流通経済大学へ進学。その後、自身のスキルをさらに磨き、U-19全日本大学選抜選手としてアジア大学サッカートーナメントのMVPを受賞した。
185cmと長身で足元の技術レベルも高い伊藤。2023シーズンは第33節のアビスパ福岡戦を除きリーグ全試合に出場した。その活躍が評価され、今季は自身初のJリーグベストイレブンも受賞している。
5位タイ:毎熊晟矢(セレッソ大阪)1億5,500万円
初招集:2023年9月(ドイツ戦、トルコ戦)
2020年にV・ファーレン長崎と初のプロ契約を結び、2022シーズンからC大阪に移籍したDF毎熊晟矢(26)。桃山学院大学時代にFWとしてプレーした経験もあり、得点とアシストには特にこだわりを持っている。最大の武器は攻守のハードワークだろう。
世代別代表の経験がなく、今年9月に森保ジャパン初招集。ベルギーで行われたトルコ戦で代表デビューを果たし、36分には見事なインターセプトでFW中村敬斗のゴールをアシストした。
代表初招集の発表後、元日本代表のスターであり現在C大阪でチームメートのMF香川真司から「サイドバックというポジションの中では自分の経験上、あそこまでレベルの高い選手は探してもそういないし、攻守において個人的にはすごく大きな信頼を寄せている」とコメントされるなど、今後の日本代表を背負う人材として期待される。
4位:奥抜侃志(ニュルンベルク)1億8,600万円
初招集:2023年10月(カナダ戦、チュニジア戦)
2018年から2022年までJ2の大宮アルディージャでプレーしたFW奥抜侃志(24)は、2022年8月にポーランド1部のグールニク・ザブジェに期限付きで移籍。優れたパフォーマンスを見せ、翌2023年6月にはドイツ2部のニュルンベルクに完全移籍し、2年契約を結んだ。
ニュルンベルクでは、12月16日に行われた第17節(ハンブルガーSV戦)まで2023/24シーズンの全リーグ戦に出場し、自身の特徴が最も発揮される左ウイングとしてプレーしている奥抜。4ゴール2アシストも記録しチームに貢献している。
日本代表初招集は今年10月。体調不良で辞退したMF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)に変わって選ばれたものの、奥抜も体調を崩し代表デビューを果たすことはできなかった。メッシに憧れ、キレのあるドリブルを習得。代表ユニフォームを身にまとい躍動する姿を目にしたいサポーターも多くいることだろう。