9位タイ:佐野海舟(鹿島アントラーズ)1億2,400万円

初招集:2023年11月(ミャンマー戦、シリア戦)

今年11月、FIFAワールドカップ26アジア2次予選に招集されていたMF伊藤敦樹(浦和レッズ)が怪我で離脱したため、緊急招集で代表メンバーに初加入となった鹿島アントラーズのMF佐野海舟(23)。世代別を含め、これまで代表への選抜経験はなく、招集時は驚きを隠せなかったようだ。

しかし、佐野の招集は紛れもなく実力に裏打ちされたものだった。町田ゼルビア所属時の2022シーズンには、90分平均のボール奪取数20でJ2リーグ1位を記録。その優れた能力が注目を集めた。2023シーズンからの鹿島移籍後も、自身の得意なプレースタイルを発揮し多くの試合でスタメンに名を連ねている。

現在、森保ジャパンでのチームバランスにおいて欠かせない選手のひとりMF遠藤航(リバプール)。しかし、遠藤と似た特長を持つ佐野の登場により、日本代表の中盤におけるオプションが増え、安心感が増しているのは間違いない。

森下龍矢 写真:Getty Images

8位:森下龍矢(名古屋グランパス)1億3,200万円

初招集:2023年6月(エルサルバドル戦、ペルー戦)

明治大学在学中の2019年、全日本大学サッカー連盟の所属選手のみで構成されるユニバーシアードサッカー日本代表に選ばれ、金メダルに貢献した経歴を持つ名古屋グランパスのDF森下龍矢(26)。2020年にサガン鳥栖でプロデビューを果たすと、初年度からレギュラーとして活躍しU-23日本代表にも選出された。

森下を一言で表現するなら「全力」という言葉が最適だろう。スピードとスタミナも兼ね備え、1試合あたりのスプリント数でも目立っている。常に全力で臨むその姿勢は、かつてDF長友佑都に象徴されたような日本代表の精神的な支えにもなり得るだろう。

森保ジャパンへの初招集は2023年6月。15日のエルサルバドル戦ではフル出場を果たし、6-0の勝利に貢献した。同年9月のドイツ戦とトルコ戦に続き元日のタイ戦にも選出されており、代表選手の常連になるべく存在感を示している。


川﨑颯太 写真:Getty Images

5位タイ:川﨑颯太(京都サンガ)1億5,500万円

初招集:2023年6月(エルサルバドル戦、ペルー戦)

森下と同様、6月の代表戦に初招集されたのが京都サンガのMF川﨑颯太(22)だ。その際、森保監督から「中盤でハードワークし攻守ともに絡む部分、汗かき役でチームのダイナモとして輝く存在になってほしい」と期待を寄せられていたものの出場には至らず、その後も選出されていない。

プロ2年目となる2021シーズン。川﨑は優れたボール奪取能力を発揮し京都のJ1昇格に貢献するとチーム内での存在感を高め、2023シーズンには弱冠21歳にしてクラブ史上最年少でキャプテンに就任。チームからの絶大な信頼がみてとれる。

試合を読む力や相手をいなす技術に優れ、アンカーとして京都の守備バランスを保っている川﨑。2022シーズンには年間を通じて活躍した21歳以下の選手に贈られるベストヤングプレーヤー賞にノミネートされた。今後の日本代表を背負う若きダイナモ候補に注目だ。


伊藤敦樹 写真:Getty Images